誘惑王子2 ページ3
つむぎと別れた後、教室のドアを開けて席に座る
にしても...さっきのも可愛いかったね
教室へと校内を進んでいる間、人が少なくなった頃にそっと隣の手に指を絡めて握ってみたんだ
その時のつむぎの顔ったら...ね?
つむぎ「...!...Aくん...?」
A「しーっ......教室まで、秘密ね?」
繋いだ手を隠すように、少し距離を近づけて再び歩き出す
その時のつむぎの手がどんどん暖かくなっていってね...
どきどきしてるの?って聞いたら頷いたんだ
A「じゃぁ...もうやめる?」
つむぎ「えっ...あぁいや、その...」
するりと手を離そうとすると
今度はつむぎから手を絡めて来た
つむぎ「......もう少しだけ...ダメですか?」
A「ん...良いよ...♪」
「よく言えました」、と頬に触れると俯いちゃった
朝は苦手だけれど、可愛いのを見れたから良いかな
自席についたら、鞄をかけて机に突っ伏して目を閉じる
俺、やっぱり朝苦手なんだよね(
安眠妨害は却下で...す......
A「...」
泉「...ねぇA、寝ちゃった?」
誰......俺の頭を撫でる人...
......もう少しで
夢の世界に入れる所だったのに。
泉「...寝顔も見せてくれないの?」
また寝てる。
そう気づいて素早く自席に戻った
俺の席はAの前。いつもは色気全開の流れるような仕草で手玉に取られていたけど、この時間だけは俺のもの
余裕そうに見えるのに、朝は弱い所が可愛いくて好き
...それでもこいつには
俺の気持ちは届かない
泉「...A」
A「......今日はいつになく甘えん坊さんだね...泉?」
泉「...へっ...!?」
突っ伏していた顔を上げて、流した前髪の隙間から紫色の目が覗く
頭に触れていた手はいつの間にか捕まえられていた
A「寝てる時に甘えないで。...起きてるときにしよ...?...ねぇ、泉?」
中性的だけど心地の良い低音で、俺の名前を呼ぶ
それだけでも胸が煩いのに、「返事は...?」なんて微笑むんだから
頷く以外、何もできない
A「うん...泉は良い子だね...♪...」
泉「こ...子供扱いしないでよねぇ!」
A「ん...?そうかそうか、泉は大人びてるからね。...だからこそ、可愛いがってあげたくなるんだけど」
まただ
...朝からそんな顔をされたら俺だって
泉「...放課後、空いてる?」
A「空いてる。...一緒に帰ろうか」
泉「...うん」
もうとっくに、惚れ込んでるんだけど
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そらっちゃん(プロフ) - 『誘惑王子6』で章臣くんと絡ませてくれるあなたは神だ。 (2020年4月30日 19時) (レス) id: 02f484fb70 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪世一!(プロフ) - みーこさん» あああありがとうございます!題名は全て悩みに悩んで付けているので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです(*^^*)可愛い系になりがちな男主達です(が、これからもよろしくお願いします! (2020年1月17日 16時) (レス) id: d4d7da6680 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 「誘惑王子」という題名に惹かれて愛読してます(^_-)男主が可愛くて好きです! (2020年1月17日 15時) (レス) id: ad66a60e86 (このIDを非表示/違反報告)
。#vll - 朝凪世一!さん» お願いします!!ぜひ!よろしくお願いします!! (2019年12月9日 23時) (レス) id: 01ebef5845 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪世一!(プロフ) - 。#vll さん» そうですね!!!(*^^*((←可愛いさと色気を出してできるだけ多くの子たちを翻弄させようと思います(できたら読者様も...! (2019年12月8日 23時) (レス) id: cbeb56f355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝凪世一! | 作成日時:2019年8月22日 3時