【あんスタ】誘惑王子に逆らえない

誘惑王子14 ページ15

今日はAセンパイが来てくれル日




勇気を出して、教室にまで訪ねて来たかいがあっタ




A「２人きり、...だよ?」




長い前髪の隙間から覗く妖艶な目つきが、ボクを捕らえて虜にしていく



でもあの人は...後輩に優しくテ、可愛い人が好き




だからボクも、少し頑張ってみている





夏目「Aセンパイ...?」



A「ん...?...どうしたの、夏目くん...♪」




「今日は甘えん坊だね...♪」なんて撫でてくれるけド

ああ、やっぱり恥ずかしくなってきた


大型のディスプレイの前でゲームを探すセンパイの肩に、頭をこつんと寄りかかる



控えめな声で名前を呼べバ、その分構ってくれル...




A「なーに...?...じっと見てたら、悪戯しちゃうぞ...♪」



夏目「センパイ...?......!」



A「動いたら触れちゃうね。...なんて、冗談だよ。...後でね?」




顎から頬へ添えられた手かラ、


本当に後数センチで触れてしまいそうな唇で囁いテ、また頭を撫でて画面上に向き直っタ




その上品で妖しげな笑い方でさえ、心臓に悪くテ




夏目「......」




A「...あ...こら、よそ見しない。」




夏目「!...ハイ」




A「うん...良い子だね」





何度も頭に乗せられる優しい手が嬉しくテ、癖になるんダ



この後に２人きりでレッスンなんて...





少しだけ





...期待しても良いのかナ





夏目「センパイ。...今度のライブ、行ったら気づいてくれル...?」



A「ん〜......そうだね。...夏目くんが可愛いくお願いできたら、秘密のサインを送るね」



夏目「可愛いくって...ボクそういうの苦手なんだけどナ」




さっきの寄りかかるので精一杯甘えたつもリ...



これ以上やったら、恥ずかしくテ死んでしまいそうになル




どうしようか...と考えこむト




右手に指を絡めてぎゅっと握られる感覚



...胸を人差し指でトン、と突かれて横を向けバ





センパイが優しく微笑んでいた




A「嘘。...今もこんなに可愛いんだもの。そのままでも良いよ...♪」



「考えてくれてありがとね...?」と優しい声が耳を擽るかと思えバ、頬に一瞬触れた柔らかいもの



何が起きたカ気づくまで、そう時間はかからなイ


...かからないけド



頬に熱が集中しタ





夏目「...せ、センパイ...今何を...?」



A「お礼だよ。......これくらいで照れちゃうの?...可愛いね」




ぼーっと顔が熱くなるのを感じたラ、今度は全身ニ。



...ボクは今、Aセンパイに抱きしめられていル


嬉しくて声が出なかっタ。

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