ギャップ王子211 ページ17
A「じゅんのおかげで助かったぞ!付き合ってくれてさんきゅ〜☆おまえに何かあったら今度は俺が助けてやるからなっ、首洗って待っとけ!!!」
ジュン「それじゃ捨て台詞っすよ...」
やたらでっかいESビルに到着すると、じゅんの手からひったくった俺の荷物をまた取られる
俺より『騎士』っぽい...!!?何でっ!ずるい!!
A「俺だってアメリカ行って遊んできたわけじゃ無いんだからな!!!お師匠さんとお稽古して舞台やってこき使われた〜!!!...うぅ...なのに全然満たされない。
...なぁじゅん、俺はもう『Knights』でも『アイドル』でも無くなっちゃった?みんな俺のこと忘れちゃった?事務所の言うとおりにしないと何もしちゃダメなのか?」
動きにくい着物のまま、エレベーターに乗り込んだじゅんを小走りで追いかけて、服の裾を捕まえる
.....俺、あのままプロデューサーに呼ばれなきゃ、1年2年は帰らなかったかもしれない。
もし忘れられたら、誰も知らない奴になっちゃったとしたら、俺は.....
ジュン「......名塚さん、舞台やってたんすか?」
A「...うん。って言っても、みんなには話せるようなもんじゃなかったけど。」
エレベーターのボタンを押してくれるじゅんの横で、ぽつりぽつりと話し始める
ぐわんっ、て落ちるような上がるような気持ちの悪い浮遊感が、もやもやする頭に効いてしまう
すぐに扉は開いた。そこはどうやら俺の所属する『NEW DIMENSION』ってとこらしい。
思い出話は当然話し終え無かった。
じゅんはきっと用事があるもんな。俺と違ってちゃんとお仕事してるもんな!
持ってくれていた荷物を、今度こそ取り返そうと手を伸ばす
じゅんはいい子だから、大人しく渡してくれると思ったのに。
両手の荷物を俺から遠ざけて、ふわりと笑いかけてくれた
ジュン「ほんの気まぐれっすけど.....今日一日、奢ってくれたお礼に名塚さんの話聞きますよ。半年以上も留守にしてたら、そりゃこっちの事情もわからないはずでしょうし。」
近くのソファに俺を座らせると、お茶を貰ってくると告げて行ってしまう
.....さっきから目開きすぎて、パキパキに乾燥しそうだぞ
消えないもやもやの中でぐるぐる考えていると、ぷちんと切れてしまった細いヘアゴムが音もなく床に落ちるのと同時に、ソファから立ち上がった
戻ってきたじゅんが不思議そうに見てる
ふむふむ....こいつ、
つむぎ「あれ、もしかしてAくん....?」
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ndmLvh3z6jF51AG(プロフ) - めるとさんの作品どれもとても大好きです!!また更新してくれれば嬉しいです!!! (2022年4月17日 12時) (レス) id: 87049be712 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 王子シリーズの中でギャップ王子が一番好きです!もちろんどの作品も繰り返し読んでます!最新もすぐに読みました最高っっです!!個人的に名塚くんとお師匠さんの絡みが大好きですッ!!これからも応援してます!頑張ってください!! (2021年10月21日 11時) (レス) id: 4e5b023ff1 (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - くあああ……!(司化) めっちゃ好きです!最後らへんにあるユニットと遭遇しそうでめちゃくちゃ続きが気になりますぅぅぅぅ……!!お待ちしております…! (2021年10月9日 4時) (レス) @page33 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
影 - やっぱりとってもいい小説ですね…!ずっと見ていると男主くんが推しになってしまいそうですw早く「お師匠さん」についてが分かるといいなぁ〜!これからも応援してますね! (2021年2月28日 22時) (レス) id: 62e337a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
慄(プロフ) - 改めて最高の面白さと言う事を伝えに参りました...。めるとだうん様の作品はどれも大好きなのですが個人的に名塚君推しなので大興奮しながら見させて頂いてます!今後の展開楽しみにしてます(^_^) (2021年2月27日 21時) (レス) id: 6ca65c1b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めるとだうん | 作成日時:2020年10月29日 21時