episode65. ページ27
『はぁぁぁ〜！満足満足！』
結局日が暮れるまでケイト先輩を撮り続けた。
やっぱイケメンは違うわ。めっちゃ映える。すげー。
「…もう…なにこれ疲れた…」
ヴィルくんっていっつもこんなん？とか呟いてデローンと伸びているのはさっきまで私の指示を聞き続けていたケイト先輩。
ふむふむ。インス〇と同じようなもんなのかマジカメは。
『はい。投稿しておきましたよ。ちゃんとハッシュタグつけて！』
今まで写真を撮っていたスマホを返せばありがとーなんて小さい声で返される。
「…くだんねっとか思わないの？」
『？？何がですか？』
「こんなん、承認欲求の塊じゃん。」
『悪いんですか？』
「え？」
本当に驚いたという顔に逆に疑問を覚える。なんで悪いんだ。
『承認欲求ってあって当然のものでしょう？』
私だって、日本ではSNSバリバリ使ってたし。
それでも納得いかないって顔の先輩。
『…投稿ってプレゼントだと思うんですよね。
プレゼントを用意したらそりゃ喜ばれたいし、反応薄かったらちょっとショックですよね。
万人受けするプレゼントは喜ばれやすいけど、なにより丹精込めて作ったプレゼントはきっと誰かが喜んでくれて大切にしてくれると思うんです。
ケイト先輩は綺麗なプレゼントをするんですね。素敵な思い出のプレゼントだ。
だから今回は、ケイト先輩自身をプレゼントしました。』
コンセプトは青。
時折覗かせるケイト先輩の知性。青の持つ信頼という意味を込めた。
写真は思った以上に上手くできて、青がケイト先輩に儚さを持たせ、透明感を出してくれた。美しい。
『僕が丹精込めたので先輩にだけは大切にして貰えると嬉しいです。』
ずっと口を開けたままこちらを見ていたケイト先輩の顔が崩れる。
あ、目が赤い。
「おーい！ほら！やっぱいただろ！」
遠くからデュースらしき声が聞こえた。
「うわっまじでここだったんだ…すげー！」
エースの声も聞こえる。
「撮るんだったら青いタルトも焼いたのに。」
トレイ先輩も来た。
「全く。なんか知っているティーセットだと思ったら…」
「うげっ、リドル寮長。」
「うげ？？」
リドルまでもが集まってきた。
ほら、先輩。いつまで蹲っているんです？貴方をこんなに大切にしてくれる人がいるんですよ。
ーーーーーーーーー
ティーセット諸々リドル寮長に借りました。
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ミキ - いやミトコンが好き！かっこよ！ (2021年7月26日 9時) (
レス) id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
ドグマ - サバナクロー寮との絡みが好きです笑更新待ってます！ めっちゃ好きです((告白 (2020年8月16日 1時) (レス) id: badd7d2e72 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 菜乃さん» ひょえ？！せ、性癖に刺さってくださる方がいらっしゃったとは…！！嬉しい限りです！ありがとうございますっ！ (2020年8月16日 0時) (レス) id: 858c079785 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 桜庭まる。さん» ありがとうございます！やっと投稿致しました。またゆっくりですが更新していこうと思いますのでよろしくお願いします。 (2020年8月16日 0時) (レス) id: 858c079785 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃 - 主さんの語彙力は尽きないんですか……？（訳本当に最高てす結婚してくだry……実はワタクシ、嫌われからの和解系が好きなのですが(ﾅﾝﾃﾞﾀﾞﾛｳ……）この小説はワタクシの性癖にドンピシャでした……続編楽しみにしてます…… (2020年8月14日 15時) (レス) id: 76c1001e6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/rkrn_sakuya
作成日時：2020年5月15日 18時
