episode11 ページ12
植物園にやってまいりました。
レオナおじたんの尻尾をふむなんてことがないように足元を気にしつつお目当の薬草を探した。
「うにゃ、ごろにーにゃにゃ、」
下を向きながら広すぎる植物の道をうろうろとしていたら可愛らしい鳴き声が聞こえた。
チラリとその声の聞こえる方を向けば大きめの丸いふさふさ耳にグラデーションのかかる柔らかそうな髪。
いや、大天使ラギエルじゃないっすか。
その声めっちゃ可愛いんすけど。
相手は主要キャラで関わらない方がいいとは分かっているもののクラスでは見せない顔とあまりの可愛さに、垣間見た。
「誰ッスか。そこにいるのは分かってるッスよ。」
バッチリとこちらを向いて声をかけてくるラギエルに、あ、そういえば私不運だったわ。と思い出しつつ(匂いで分かられてる)そろりと茂みから出た。
『すみません。覗くつもりはなかったんです。』
「そんなとこから出てきて、熱い視線を送ってよくその言葉が言えるッスね。」
ギクっと分かりやすく肩を跳ね上げて仕舞えば肯定も同然だった。
『ごめんなさい。』
「…はぁ。いいッスよ。そんで？アンタもオレのこと馬鹿にしに来たんスか？」
あからさまに肩を落とされて鋭い目を向けられる。やっぱりなんだか変だ。鋭い瞳には光が見られない。
『馬鹿に？なんでそんなこと。』
「…同情スか？んなもんもっと要らねぇッス。」
『同情ってそんな…哀れに思ったらすることでしょうに。』
「へーへー！！そおッスよ！！どうせオレは哀れで醜く汚いゴミ溜めスラム育ちのハイエナッスよ！！」
私の言葉がラギエルの溜め込んでいたものに油を注ぎ火をつけた。
燃え盛る火のようにラギエルの顔は怒りで染まり、言葉が轟々と音を立てて吐き出される。
「ここに来ればなんかが変わると思った！！選ばれた者だけが入れるこの名門校に入れば世間も少しは見方が変わると思った！！！」
でもそんなの夢物語だった。
なんて語るラギー･ブッチ。
そんな彼に怒りを覚えた。
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処刑人 - アルさんを俺にくれ・・・惚れた‥ (2022年8月17日 1時) (
レス) @page18 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃんこ - アル君スーパースパダリだわ惚れる (2020年6月20日 19時) (レス) id: cf6601d86b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - アル君かっけぇ (2020年6月12日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - うっわぁスコスコのスコティッシュフィールドです。はぁい←アルタイルくん？のあの感じ良いですねー！最新待ってます！ (2020年6月9日 0時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 最初にサウジ組がでてきて嬉しいです。更新楽しみに待ってます。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/rkrn_sakuya
作成日時：2020年5月27日 3時
