其の夜。 ページ26
｢お前は本当に其れで後悔する気は無いんだな？｣
｢後悔…はするかも知れませんが、後悔したが為に殺すのを辞めたくはないんです。
あの頃の自分なら、絶対に役になんて立ちはしない。そうなりたくないから、私は殺すんです。
殺す相手が殺す原因を作ったのですから。
最後には、私の独立の役に立って貰います。｣
嗚呼、こんな様子なんて見たくない。
此奴のこの表情、思考、行動…
全て、彼奴みたいじゃないか。
頼むから、彼奴みたいになるなよ。
俺が彼奴を嫌いなのは、人間みたいに情を持ち合わせて俺を揶揄ってきておきながら。
時にちり紙を捨てるかのように、情を捨ててしまうから。
其の表情、瞳、温度、其れら総てが、人間じゃなくなっちまうから。
なんて私情は今は捨てなければいけない。
｢まあ、良いけどよ。
そうなると彼方で俺ら生きていけんのかよ。｣
あ…と思考パターンを失ったように呆けた顔をするA。
結局思考は独立したとしても生活はちっとも独立してねえじゃねえか。
｢取り敢えず学校にも行かず贅沢もせず質素で無機質な生活に我慢出来たら16になる迄は生活出来る位のお金はあると思うけど…足りるかどうかなんて分かりはしない。どうしよう…彼方じゃ働くなんて以ての外だし…｣
ははっと俺は笑ってしまった。
其れを何処か異質なものを見ているかの様な顔で見つめるA。
嗚呼、そっか。
俺、ちっとも笑ってなかったもんな。
｢傭兵団…なんて物騒なもんはねえもんなあ…
まあ、取り敢えず行成無一文になるっていう事はねえのなら良いだろ、少しくらい考えても。｣
そんな時、俺の携帯が鳴った。
首領からだ。
｢はい、御用件でしょうか首領｣
｢いやいや、そろそろ君達に付呪をしておかないと日が暮れて寝られてしまったらA君の魂が何処へ行くか分からないからね｣
｢了解しました、直ぐに向かいます｣
そう言って静かに電話を切った。
｢A、行くぞ。｣
思ったよりも軽く弾んでしまった俺の声を聞いてから、少し恥ずかしくなってしまった。
嗚呼、俺態度についての一貫性って本当にないんだよなあ…
何だか馬鹿みたいな此奴と話すのが楽しくて仕方がないみたいで、俺は自分の体調を心配した。
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Lease(プロフ) - お久しぶりです、切愛と申します。突然ですが、2年振りにアカウントを変更してリメイクをさせて頂きます。以後この内容はLeaseに引き継がれますので、どうぞ宜しくお願い致します。 (2021年10月1日 19時) (
レス) id: 38aa326773 (このIDを非表示/違反報告)
切愛 - 私の端末で問題が発生しています。ログインしようとしてメールアドレスとパスワードを入力したら、その前のページに戻ってしまい、ログインが出来ません。解決方法が分からず、、しばらく投稿出来ないかも…ネタ自体はできているので…少々お待ちください。 (2020年3月31日 9時) (レス) id: a4a2215412 (このIDを非表示/違反報告)
切愛(プロフ) - ごめんなさい…投稿全然出来てません…学校休みになりましたので、今後はきちんと投稿させていただきます…どうかお見捨てならず付き合っていただけると大変光栄にございます (2020年2月29日 9時) (レス) id: 582fb3c1a0 (このIDを非表示/違反報告)
神代 雫(プロフ) - 初めまして。作品読ませていただきましたが、とても丁寧に書かれていて読みやすかったです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: ebdbc134af (このIDを非表示/違反報告)
切愛(プロフ) - 皆様こんにちは、とうとうお話がいっぱいになりました。次の1話書け次第続編公開するので暫しお待ちを。あと更新出来なくて本当にすみませんでした！これからは更新頻度落ちないように頑張っていきます。まだまだ続きます、これからもどうかよろしくお願いします！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 6f3c1f7dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：S/S x他1人 | 作成日時：2020年1月1日 20時
