綺麗な世界と穢れた世界のあわいで。 ページ16
〜Aside〜
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引き続き部屋に戻って贈答品の封を開けていると、突然部屋に中原さんがやってきた。別に拒む理由もない私は中原さんを部屋に入れた。中原さんは黙って、私の向かい側のソファに座った。
相変わらず凍てついた空気。
然し黙っていても何も変わらないと、勇気を出して喉を震わす。
｢首領の言葉が実行されれば中原さんも私の世界に来るということですよね？彼処ではポートマフィアとしての仕事もありません。何かやりたいことはありますか？｣
特に思いつかないと言わんばかりに目をあちらこちらへ泳がす中原さん。
嗚呼、この人は一体何時から綺麗な世界を見ていないのだろうか。
普通の人ならば、何処かで働きたいとか、学校に通いたいとか、要望があれこれ出てくるような気がするものなのだが。
まるで、あちら側の世界を知らないとでも言わんばかりだ。
｢取り敢えず、金を稼がなきゃなんねぇ。手前には家族が居るんだろ？世話になる訳にもいかねえし、突然知らねえ男が来ても混乱するだけだろ。不安がらなくても手前にゃ迷惑かけねぇよ｣
そういうことを言っているわけじゃ無いんだけどなあ…とか思い乍、家族…かあと考えを巡らせる。
言われてみれば確かに、親は邪魔そうだ。
身寄りの無い何処の子とも知れぬ輩が行成娘に絡んできた、なんてことになったら必ず心配し、大事になる。
元々ポートマフィアに絡んでみようと思った理由に、小さな親への反逆も込められていた。
何時も彼らは過保護で、その癖自分勝手で。
私を傷つけておいてそれで私が何か起こすと、Aのことを心配してるのよ、なんて言ってきて。
自作自演の、｢私を愛してる自分｣に酔うための道具にされてきた。
こんな奴らのようになりたくない。
この人達なら…何か変えてくれるかも知れない。
そんな淡い期待を寄せ、此の人達と関わり、
汚れた世界を見てみようと思った。
親が美しい世界を歩いた結果が嫌いだから。
汚い世界を、親が知らない世界を歩んだ私なら。
何かが違っているのかも知れない。
好きになれる自分になれるかもしれない。
そう考えてみれば、きっとこの先生きていくにも、どうしても親は邪魔になるかも知れない。
対して、今自分の目の前に居るのはその手のプロだ。
あの、と声をかけようとした時。
｢失礼するぞ、お二人共｣
美しい声が、ドアの向こうから聞こえてきた。
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Lease(プロフ) - お久しぶりです、切愛と申します。突然ですが、2年振りにアカウントを変更してリメイクをさせて頂きます。以後この内容はLeaseに引き継がれますので、どうぞ宜しくお願い致します。 (2021年10月1日 19時) (
レス) id: 38aa326773 (このIDを非表示/違反報告)
切愛 - 私の端末で問題が発生しています。ログインしようとしてメールアドレスとパスワードを入力したら、その前のページに戻ってしまい、ログインが出来ません。解決方法が分からず、、しばらく投稿出来ないかも…ネタ自体はできているので…少々お待ちください。 (2020年3月31日 9時) (レス) id: a4a2215412 (このIDを非表示/違反報告)
切愛(プロフ) - ごめんなさい…投稿全然出来てません…学校休みになりましたので、今後はきちんと投稿させていただきます…どうかお見捨てならず付き合っていただけると大変光栄にございます (2020年2月29日 9時) (レス) id: 582fb3c1a0 (このIDを非表示/違反報告)
神代 雫(プロフ) - 初めまして。作品読ませていただきましたが、とても丁寧に書かれていて読みやすかったです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: ebdbc134af (このIDを非表示/違反報告)
切愛(プロフ) - 皆様こんにちは、とうとうお話がいっぱいになりました。次の1話書け次第続編公開するので暫しお待ちを。あと更新出来なくて本当にすみませんでした！これからは更新頻度落ちないように頑張っていきます。まだまだ続きます、これからもどうかよろしくお願いします！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 6f3c1f7dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：S/S x他1人 | 作成日時：2020年1月1日 20時
