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??「誌重、ちゃ………」
神域から開放され、
私は青江に支えられながら門をくぐった。
鶴丸は大倶利伽羅に支えられて、
長谷部も目を布で覆いながら。
絵面的に本当にズタボロだったけれど………
潜った先に広がる光景は、私のよく知る光景だった。
………あぁ、帰れたんだ。帰ってきたんだ。
私が帰りたかった場所に。
目の前に放心状態の赤神さんがいた。
彼はぺらりと、布面を外して、
マジマジと私を見る。
信じられないと言った様子で、
赤い目を丸くしていた。
そして、ガクンッと脱力したように
膝をついてしまう。
『赤神、さ………』
赤神「嗚呼、良かった…………
諦めなくて………良かった。
帰ってきて、くれたんだね」
『！』
赤神「私の、刀を守ってくれて、ありがとう。
…………ﾍﾍｯ。おかえり………誌重ちゃん」
『ｯ………た、だいま、帰りました………
ただいま………ただ、い………まぁ………っ』
倒れそうな感じで、そのまま膝をついていた
赤神さんに私は飛びついた。
ぎゅっと抱きしめると赤神さんが
少し戸惑うような声がしたけど、
やがて、そっと私を抱きしめ返してくれた。
力が、入っていない。きっと無茶したんだ。
よく見たら彼の右腕にヒビが入っていて、
右腕が動かないのか、
左手だけで私に抱きしめ返している。
『ごめんな、さい………わた、し』
赤神「良いんだよ。よく、帰ってきてくれた」
『はい………』
「大、将…………っ！！」
『！し、信濃………』
信濃「うわぁぁぁっ！大将っ！！
大将………っ。大将が帰ってき、………グスッ」
そこに飛びついて来た信濃。
信濃は私を抱きしめながらわんわん泣いていた。
心配、かけてしまっていたようだ。
そこで私は気づく。
私が選んだ選択は………間違ってなかった。
『信濃………ごめん。ごめん、信濃………』
それを始めとして、わぁっ！と歓声が上がる。
一気に本丸が騒がしくなって、
中には涙する刀剣達も居た。
私は改めて助けに来てくれた刀達に感謝を伝える。
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冷泉 雪桜(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» とても心に来る叫び、届きましたー！！いつもありがとうございます。今回は主人公の成長とバラバラになっていた本丸の刀剣達が一つになりつつある描写が書きたかったので、楽しかったですー！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 鶴丸さん滅茶苦茶に体張ってましたね。いやみんなMVPですけれども!（ほんと誰目線なんですかねすみません）でも、腕とか目とかほんとドキドキしっぱなしでした…。なにせ白焔シリーズが……ハハッ。大好きですけどね!白焔シリーズ!!!ふう…。怒濤の長文失礼しましたっ! (2021年8月31日 20時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - はい、ほんとうに成長していました…。随分長く見守っていたからか、なんだかもう親のごとく号泣させてもらいました。（おま誰目線や）…詩重ちゃん、ほんとうに良かったねえええ!幸せにね!これからも見守らせてね! (2021年8月31日 20時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 冷泉 雪桜さん» はっ、長谷部ええええ!!!!叫んでごめんなさい!!!でもこれは叫んでもいいですか!?なんだかほんのり……あれっ!?思い出しかけてるような……。やはり別個体の神域のなかで、共に別個体の鶴丸と神域仲間の大倶利伽羅がいたからでしょうか…… (2021年8月31日 20時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» 本当は、神隠しが何よりも怖いものなのに、それを承知でやった所がとても彼女の成長を感じますね。 (2021年8月27日 21時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2021年8月16日 11時
