†佰肆拾肆† ページ25
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静形「主ぃ、おはよう」
そして静形様は巴形様とは違って不自然に距離を取る。
巴形様曰く、私を壊してしまわないかと
何かと気にしているのだと言う。
巴形様とは違い、静形様は
実戦向きの薙刀であるからか分からないが
少し不器用だと知った。
が、彼は触れるのは拒むが、話すには問題ないようで、
一応見かけたら声をかけてくれる。
静形「？何だ？体が震える」
『…………ああ、体が“寒い”って言ってるんですよ』
静形「寒い？ふむ、そうか寒いとはこの事なんだな」
『冬になってきましたからね。
その衣装寒くないですか？(特にお腹)』
静形「問題ない、これがある」
ぱっと笑って彼は例の紅いもふもふを腰と首に巻いて
満足そうにそう告げる。
…………何だろう、可愛いが溢れている。
刀達は素直だ。特に静形様は素直すぎて
何だか微笑ましくなってくる。
『ｯ…………ｸｯｼｭｯ！』
静形「！くしゃみが出ているぞ？
くしゃみは寒いときに出ると短刀達が言っていた。
主も寒いのではないか？」
『平気ですよこれくら…………ｸｼｭﾝｯ』
くしゃみが出る私に対して、
静形様はおろおろと困惑な顔付きになって、
折角巻いた素敵なもふもふを取って
ぷるぷるとへっぴり腰で私に渡してくる。
…………あー、うん。
彼に対しての困り事は触れようとするときの
ヒビリ様…………かな。
と言うかめっちゃ大袈裟な。
へっぴり腰過ぎて変な体制になって、
笑いをこらえるのが毎回大変…………
乱「あ！主さんと静さん！」
前田「お早うございます！」
薬研「…………何やってんだ？静形の旦那」
静形「お、おお！丁度いい時に来てくれたっ！
お前達、これを主に渡してくれ。
俺が触れたらいけない」
乱「大袈裟過ぎじゃない！？」
前田「静形様、大丈夫ですから…………」
薬研「大将も受け取らず苛めてやるな。
ほら、俺っちのはちとサイズが
合わないかもしれねぇが」
と、薬研様は自分の白衣を
脱いで私の肩にかけてくれる。
あ、と思ってバッと静形様の方を向くと
少し落ち込んでいる静形様がいた。
何か悪いことをしてしまった。
本人はいたって真面目だったんだよね…………
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冷泉 雪桜(プロフ) - tomo10260403さん» コメントどうもありがとうございます！薄桜鬼も読んでくださって……感謝でしかないですね！これからもよろしくお願いいたします (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
tomo10260403(プロフ) - 冷泉 雪桜さまの作る作品の虜になりました！薄桜鬼も刀剣乱舞も一気に読んでしまって、小説を読むのが苦手なほうなのですが、のめり込むようにするすると入ってくる文章に、夢中です！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: f4aa91fff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年9月6日 1時
