†弐拾玖† ページ32
そうなんだよね。
私拐われて来たんだよね。
ホームレスになったからとりあえず橋の下で
途方に暮れていたら、黒いスーツの集団に拐われて、
で、審神者と言う存在を知ったんだよね。
何か無理矢理な方法だったな。
こんのすけには悪いことしちゃったかな？
薬研「大将…………あんたどんな拐われ方したんだ」
『まあまあ、こんのすけもああ言ってくれたし、
支給が来るまで君達は待機してほしいな』
前/五「「(す、凄い良い笑顔…………)」」
『燭台切様、とりあえず手入れは出来ませんが、
ある程度は霊力で回復させますので、
手入れはもう少し待ってください』
燭台「あ、ありがとう…………？」
乱「…………ｽﾝｽﾝｯ」
『？乱様、どうしました？』
乱「そう言えば主さんて、良い匂いがするね」
『ん？』
良い匂い？私は乱様の言葉を聞いて、
自分の腕とかを嗅いでみる。
…………んー？そんなに匂うかな？
よく分からないが、そう言えば獣の神様とかに
よく言われるような気がする。
謎だ。自分ではよく分からない。
勿論香水とか全然使わないし、
そもそも興味がないからなにもしていない。
昨日の銭湯のシャンプーかと思ったけど
それも違うみたいだった。
五虎「…………本当だ、良い匂いがします」
『？どんな匂い？』
前田「言葉にするには少し難しいですが…………」
燭台「…………桜、かな？」
その時、頭上から降ってきた声に驚いた。
燭台切様の顔が近い…………
私は霊力を注ぐために
彼の本体を持ったままだったが、
思っていたより近くて思わず固まる。
彼はそんな私を見て何事もなかったように
ニコッと笑って“ありがとう”と
自分の本体を私の手からそのまま受け取る。
『……………えっと』
燭台「お陰で体の調子も良くなったよ」
『は、はぁ…………』
燭台「？どうしたの？」
『疲れました(色々と)』
燭台「ﾊﾊｯそうだよね、
なら軽く食べれるものを持ってくるよ」
そう言って燭台切様はその場を後にした。
ひぇ…………びっくりした。
あんな近くで誰かに見られたの始めてだったから
思わずヘタァ…………と床に倒れてしまう。
薬研「…………桜か、確かにな」
『薬研様？』
薬研「大将の匂いさ。そりゃそんな匂いしてれば
妖怪だの神だのと変な奴が寄ってくるわな」
“桜は、神や妖を狂わす、魅惑の香り”
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 557人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冷泉 雪桜(プロフ) - ニコさん» ですが分かりにくい文章で表現してしまったので、訂正しておきますね (2020年3月30日 8時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - ニコさん» コメントありがとうございます。設定では主人公は“刀剣”をよく知らないと言う設定で通っています。この時点では夢主は“太刀”と“打刀”の違いが分かっていなくて、政府の説明もいまいち理解していない頃です。ご指摘ありがとうございます (2020年3月30日 8時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - はじめまして、このお話を読んでて気になったんですが、みっちゃんは打刀ではなく太刀なのでは？ (2020年3月30日 8時) (レス) id: 4b4e0cfc72 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話大好きです！！いつも更新してくれてありがとう！！続きも楽しみにしてます！！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 水神の狐さん» コメントしていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします (2019年8月15日 16時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年8月11日 21時
