【刀剣乱舞】その縁、巡りゆく定め (ページ11)

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†漆佰伍拾† ページ11

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京極「おひさー♪元気にしてたカ？」

髭切「おやおや？
鬼が化けたと思いきや、君は誰かな？
答えによれば斬らなきゃいけないね」

膝丸「ﾊｯ………貴様だったか。
前々から信用ならんとは思っていたが、
ついに尾を出したか………

兄者、問答無用だ。斬る！！」

京極「ふはっ血気盛んな奴は嫌いじゃないww
………が、そりゃ遠慮させてもらうヨ」

クツクツと心底楽しそうに笑う京極。
そんな京極正宗に刀剣男士達は疑心を抱き始めた。

するとキキィー！と廊下から急ストップする
音がしたと思いきや、そこにいたのは
こんのすけであった。

こん《京極さん！！話しが違うではありませんか！
審神者様を何処に連れて行ったのですか！？
僕は“真実を伝えるまで”と言った筈です！》

浦島「わ、こんのすけいつの間に」

京極「うっさいなァ………九重は自分の意思で
本丸を出て行ったじゃねぇカ。
俺のせいじゃねーヨ。

…………まぁ、そうするように
仕掛けたのは認めるがなァ？」

こん《！？》

そんな京極の言葉に、
疑心から完全に確信を持った全員が
京極に静かに睨みつけた。

それにも関わらず、京極は楽しそうに笑うだけ。

すると、スッと立ち上がったのは燭台切であった。
太鼓鐘は隣に座っていた燭台切の行動に
彼の者を目で追った。

………が、その顔はサァっと一気に青ざめた。

太鼓「(や、やべぇ………っ)」

燭台「………京極君、だったかな」

京極「長船の祖のか。何かナ？」

燭台「彼女を、何処にやったの？」

京極「さぁねぇ？あいつがどこに行こうが
知った事じゃねぇし、興味がない。
つか、勝手に出て行ったのはあいつダ。

知らないネ」

燭台「なら彼女に何をしたの？」

京極「(えー、こんのすけ言ってないのかヨ)
そうだねぇ………言ってやってもいいが……

…………！？」

ガッ

燭台「”言え“」

京極「ｯ………」

京極が言葉を濁した時、
燭台切は京極のねぐらを掴み、
顔を近づけそう言った。

黄昏色の左目の奥底に宿る物は、怒り。
京極は思わず怯む。
燭台切は京極の小さな体を容易く持ち上げて見せ、
ギチギチと服を掴む力が込められる音が耳に届く。

燭台切の思わぬ行動に、
その場にいた全員が息を飲んだ。