No.65 ページ17
《…Aをどうした。何故Aといるんだ。》
ドスの聞いた声が俺にそう質問をしてくる。安室透ってやつは確か、敬語で話していたような…あれは嘘でこっちが素なのか。公安モードってやつか。
そう考えながら、本気でキレている声に俺は動じず
「…私は彼女にとある提案をしたくて会いに来た…そして王子様が彼女に似た様な賭けをしようとしていたので、少し彼女には眠って頂きました…。何、私は彼女が好きな身分。手荒な事は致しませんよ。」
キザな台詞を並べて言うと
《その王子様呼びはやめろ。虫唾が走る。あと…眠らせた…そして似た様な賭けって事は…俺に何か賭けを仕掛けたいって事だろ。Aには言わないで。》
…あの名探偵と同じ位コイツも鋭い所がある。言葉を慎重に選ばねーと
「えぇ、その通り。同じく彼女を好きな男同士…1つ”勝負”をしませんか?」
《っ…!俺は別に…!》
「まさか隠しているおつもりで?あんなダダ漏れの私に向けた殺意で?」
あれで隠しているのか?コイツも意外と不器用な所あるんだな。
笑いながら言うと、ドスの効いた声で、《黙れ》と言われた
《…で、俺と勝負って何だ。》
「貴方が持ちかけた”賭け”と同じ様な内容ですよ。
私が宝石、彼女を盗めたら私の勝ち
貴方がしっかり守る事が出来たら貴方の勝ち
貴方が勝ったら私は彼女から手を引きましょう
同様に私が勝ったら…彼女から手を引いて下さい。」
《っ…。》
少し動揺した声が微かに聞こえる
《……いいだろう。》
と、声からわかる覚悟の決まった声が聞こえた
…本当にコイツ…姉ちゃんの事が好きなんだな。
「…成立ですね。くれぐれも彼女には内緒でお願いしますよ。彼女には適当に誤魔化して下さい。
では当日…お待ちしております。”安室透”さん。」
そう言って通話を切った
俺はお店の中に戻ると、不安そうな顔で俺に
「ねぇ、あの人と何話したの?」
と聞いてくる
快「オメーの代わりに俺が賭け…いや、勝負を仕掛けて来た。そっちの方が面白そうだしな。」
俺はケケッと笑いながらそう言うと
「まじか。内容は?どんなの?」
と聞いてくるが
快「んなもん、お前には内緒。俺等の勝負だからな。もちろん、一泡俺が代わりに吹かせてやるから任せとけ!」
そう自信を持って答える
「…わかった。協力はする。頼んだよ。快斗。」
そう言って諦めた様に笑った
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とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
W.m(プロフ) - とっても面白いのでもう5周ぐらいしてしまいました。更新楽しみに待ってます! (2022年4月23日 21時) (レス) @page36 id: 63cab791a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時