No.10 ページ11
「んんー……。」
無理矢理帰らされ身体を引きずる様に帰ってきた私は、スーツを脱いでいつもの服に着替えると流れる様にベッドに倒れ込みそのまま寝てしまった。
そして今目を覚ますと夕方になっていた。
帰ってきたのがお昼位…か。もうちょい爆睡するのかと思ったが意外と早くに目覚めたんだなーとボーッとした頭でそう考えた。
「……何か食べないとか。」
重かった足が少し寝たお陰か、少し軽くなった。その足でキッチンに向かい冷蔵庫の扉を開いた
「何にもない…買いに行くしかない…か。」
そう言えば明日も休みだ。多めに買わないとだなと考えながら久しぶりに私服用のクローゼットに手を掛け、開いた
「明日…服でも買いたいな。」
そう呟きながら白のシャツにロングスカートのシンプルスタイルに着替え、服に合わせ小さめの鞄を持ち部屋を出た。
休みで私服姿で出掛けるのいつぶりだろう。明日は服買いに行くだけだが少しお洒落して行こうかな。
そんな事を考えながらスーパーに向かった。
「んー…後は何を買うかな…。」
カートを押しながらんー…と考えていると
?「あれ?Aさんじゃないですか?」
……ん?
私は声のする方に顔を向けた
そこには見たことも無い爽やかな笑顔で買い物かごを持っていた上司がそこにいた。
「えっ!?…降谷さ『安室透です。』」
ニコッとこちらに笑みを浮かべた
あ…外だから安室透…だった。
「あ、安室さん…お久しぶり……ですね。」
私は全身の血を引かせながら訂正するとお久しぶりです。とニコッと笑い返してくる。
生の安室透は初めて見た…まじで誰だ…。
普段の降谷零と外面の安室透のあまりの変わり具合に戸惑いを隠せずにいると
安「偶然ですね。僕もポアロの買い出しでここに来たんですよ。」
と在り来りな世間話をしてくるから私は必死で合わせた。
安「そういえば夕飯ってまだ食べてないですか?」
「え?あ、はい。これからですけど…。」
安「よかったらどうです?僕のバイト先、ポアロでご飯でも…。ご馳走しますよ?」
そう言って眩しいくらいのスマイルを見せてくる
すげぇ、行きたくねぇ…
でもこの笑みは確実に”来い”って言ってる笑みな気がする
「あ……はい。」
私は遠い目で返事をした。
安「では、買い物済ませて先に荷物置きに行きましょうか。」
家まで荷物持ちしますよ。と言いながら私のカートを押していく上司を、私は諦めた顔をしたのだった。
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yuyuyu(プロフ) - 降谷さん推しの自分には最高の作品です!!細かいかもですが風見くんの一人称自分ですよ! (2022年4月26日 15時) (レス) @page36 id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - souさん» お返事遅れてすみません。ありがとうございます!とても光栄に思います! (2022年4月18日 13時) (レス) id: 227d2dfa97 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 零さん素敵!!大人の魅力溢れすぎてドキドキしちゃいました♡♡ (2022年3月13日 20時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - カトレアさん» コメントありがとうございます!かっこいいって言ってくれたのが嬉しいです!!続編でも是非とも読んでいただけると嬉しいです!!本当にありがとうございます! (2018年6月1日 1時) (レス) id: ab7db67b39 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア(プロフ) - もう、アカーーーン!!!!ってニヤニヤしすぎて叫びましたよ←零ちゃんカッコよすぎかね…… (2018年5月31日 22時) (レス) id: 6433e9a6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年4月25日 2時