フレンド (ページ13)

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11.泊まりページ13

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未来「父よ……おかえり…」

父「ただいま、と、こんな時間までうちにいたのかい？」

いつもより早く帰ってきた父。

いつもはもっと遅いのに。

と、そんなことじゃなくて……

小春「ごめんなさい！ここの家にある本をずっと読んでいたら、時間のこと忘れちゃってて…すみません！」

未来「わ、私もごめんなさい！同じく時間を忘れて本読んでました…」

2人揃って、深々と頭を下げる。

周りから見たらおかしいと言われるが、これが私たちにとって普通のことなのだ。

たとえ、家族だとしても、他人だったとしても、これが礼儀というものなのだ。

そうして、頭を下げていると、ポンッと、頭を大きな手が置かれる。

父「未来も小春ちゃんも偉いな～ちゃんと謝って。別に大丈夫だよ～、本をたくさん読むことは、いいことだからね～！」

優しく言われた言葉にホッとする私たち。

ほんわかしていると、ハッと気づいたこはが慌てて言う。

小春「あっ、私、もう帰ります！こんな時間なので…」

未来「私送ってく！」

急いで、父を通り越して玄関を手で行く。

すると、父がこう言ったのだった。

父「もうこんな時間だ。無理して帰らなくてもいいんだよ？今日は泊まっていきなさい！」

笑顔で言う、私の父。

その言葉に、私は振り返り、

未来「はい？」

と言った。

小春「う～ん！！おいしい！やっぱり未来のお母さんの料理はおいしいなぁ～」

母「あらやだ～そんなお世辞いらないのに～！」

照れながら言う私の母。

隣に座っているこは、おいしいそうに、夕食を食べて行く。

え？なにこの状況。

私の向かいに座っている父は、ニコニコだ。

いや、私といるときはそんな顔しないよね！？

結局、あの後父が母に電話して、許しを得たので、こはは、私たちの家に泊まることになったのだ。

私の両親は優しい人だ。

優しいだけじゃなく、時には叱ってくれる。

こんな幸せな家族がいてくれて私は幸せ者だな～と、つくづく思う。

未来「……あの人がいればもっと楽しかったのに……(小声)」

小春「未来、なんか言った？」

こちらを向いて、不思議そうな顔をして言うこは。

未来「ううん。なんでもない」

そう言って、私も夕食を食べていった。

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