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51話 3人目 ページ2

Aが逃走用に使ったと言われていた黒い車の様子を確認するとほとんど傷もなく綺麗だった。

恐らく5人乗りくらいだ。




シャルナークにもらった鍵で車を解錠して、後部座席に少女を乗せた時、背後から砂利を踏む音が聞こえた。





振り返るとそこには、フェイタンがいた。




「フェイタン…?何か用かしら…」




自分が嫌いな子供がいるところにわざわざ出向いてきたファイタンを不思議に思いながら尋ねた。




フェイタンは軽く少女を睨んでから質問を質問で返してきた。



「オマエ、これからどこいく」



「えっと…」



Aは行き先の場所とそこに行くまでの道のりを伝えた。



フェイタンは少し考えるような素振りを見せてから口を開いた。




「ワタシそこらへんにちょと用事あるね、ワタシも乗してくね」



そしてフェイタンはAに有無を言わせないぞという雰囲気で勝手に助手席に乗り込んだ。



「ちょっとフェイタン」



Aはフェイタンが閉じかけた車の扉に手をかけて閉めるのを阻止した。



「なにかあるか」



フェイタンは早く出発しろと言わんばかりにAを睨みつけた。



そんな空気をAは察知していたが、それには構わず右手の人差し指で少女の隣の後部座席を指差した。



「フェイタン、道中で降りるなら乗せていってあげるわ…だけど乗るなら後部座席よ」




「ハ?なんでワタシが子どもの隣座らなきゃいけないか」




明らかに不服そうなフェイタンはイライラした口調で答えた。




「はあ…この女の子は正体不明の男に家族を襲われてきたの、私を殺す命令をもってね


だけど今から私がこの子を連れて家に戻るということは命令を実行できなかったということ。





もしも家に着く前にその男がこちらに気づいたら少女を狙って攻撃してくるかもしれないわ


だからフェイタン、あなたは隣に座って何かあったら隣の子供を守るのよ




タダで乗せてあげるのだからそれくらいしてもらわないと…ね」




「チっ…」





フェイタンは少女の隣に乗り、楽して仕事場へ行くか、自力で仕事場に行くかかなり悩んだようだったが楽したい気持ちが勝ったようで渋々後部座席に乗り換えた。





隣に乗ってきたフェイタンに恐怖を覚えた少女は少し距離を取ろうとなるべく端っこに座り直した。




予定より1人増えた後、Aも運転席に乗り込みミラーを確認した。


するとミラーごしに睨みを効かせるフェイタンと目があった。

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , 幻影旅団 , ハンターハンター   
作品ジャンル:アニメ
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます^^あやはさんも受験勉強頑張ってください!^^ (2019年8月16日 10時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます^^これからも読んでもらえると嬉しいです! (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした!また頑張ってくださ〜い! (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね! (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカヅチイヴ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月22日 12時

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