44話 女子力とは ページ45
パタンとを閉めて明かりもない通路で1人になったA。かすかに扉越しに聞こえるシャルナークのキーボード音以外はあまり雑音はなくとても静かだった。
さて…と…私もそろそろ自分の仕事を…、、、と通路を歩き始めた時
「うっ…！ケホッケホッ…ケホッッ…」
突発的な咳がまた出た。
(やだっ…本当に風邪をひいたのかしら…。)
もう随分と風邪をひいていないから悪化させると大変かもね。と思いながら片手で口元を拭った。
風邪なんかひいて時間を取られるわけにはいかない。まあ大丈夫ろう。そんな気持ちでAは殺風景な自室に向かった。
部屋に入って早々、自分のパソコンを開いた。
Aはシャルナークと肩を並べるほどの情報担当だ。それだけあって情報の処理速度は尋常じゃない。そのスキルはなんだかんだでハンター協会でも重宝されている。
もちろん、蜘蛛のメンバーである以上、殺傷スキルなど腕っ節も悪くはないがAはアサシンタイプなのであまり正面から戦いたくない派だった。
Aが持ち歩いてる暗器は数知れず。
「んん…まだ目標金額までは足りないか」
どうやら自分の貯金を確認しているようだった。
「そりゃボコって盗んで売りさばけば、簡単だけど……」
その時、妹の顔が脳裏をよぎった。
Aには誰にも言っていない秘密がある。
それは、Aがお金を溜め込んでいる理由である。
一分一秒でも早く目標を達成したいけど…
誰かの手を借りるわけにはいかないし、バレるわけにはいかない。
「………もちろん、クロロにも…ね。」
ため息をついてそのままベッドへ寝転んだ。
携帯の時刻を確認するともう夜中の３時だった。
明日は少女を送り届けてハンター協会へ出勤…明日の朝も早い。
「はぁっ…2時間半は寝れるかしらね」と翌日の行動を逆算しながら目を閉じた。
しかしそこで、はっとあることに気づく。
「シャワー…」
一女性としては死活問題ではないかと思い自分の服をひと嗅ぎ…
自分の匂いは分かりづらい…
シャワーに入るべきだろう。
しかしもう体はベッドと一体化しているため起き上がるのは困難だ。
「まあ…明日の朝シャワーにしするわ…ということは2時間後起きね…」
今夜は諦めてそのまま目を閉じた。
どうせここにいる男等は酒臭い悪党だし…。
気にしたことじゃない…。
Aの意識が手放されるのに時間はかからなかった。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
