11話 次の計画 ページ12
適当に近くに倒されていた古ぼけた椅子を立て直してそこへ腰を下ろしてクロロの近くに座った。
そして右足を上にして足をくんだ。
人と対話するさいに、足を組んだり、腕を組むということは、拒絶のサインだという考え方も存在するが、特に気にもとめなかった。
恐らく、読書家のクロロも知っているだろう。
そんなことをいくら考え方ようが、話は進まないのだしとりあえず話を切り出そうと束にされた紙を何個も差し出した。
「クロロ、今日はねこの前話していた貴族の事についてまとめてきたわ。
やるんでしょ？だから経路やお宝の場所その他もろもろ…もう私が全部割り出して計算したから」
「ん…ああ」
気のない返事。
あなた本当に団長なんですか？と問い詰めたくなる。
クロロはとても素晴らしい人材で頭は切れる、スキルも沢山持っている…そんな彼だから私は慕ってきているのだが…
時々彼は計画を立てるのを放棄し、現場やその時の状況で事を進めていってしまうことが多々ある。
別にそれがいつも失敗するわけではないが、何かと面倒事が食い込んでくることなんて珍しくない。
時に私は面倒事を嫌う。
だから、あらかじめ計画を作ってしまうのだ。
それが狂うことはまずなかったからなんの問題も生じてはいなかった。
だからクロロは素直に束を受けとる事ができた。
まぁ、話といってもメインは資料を渡す事だったのでものの数分で私は席を外すことが可能になった。
それじゃあ、夜も深くなってきたころだし…と軽く腰を浮かすと「口座名は？」とクロロは聞いてきた。
珍しい。
自ら金の話題を持ち出すとは…。
不思議に思いつつも「もうシャルに約束は取り付けたわ。だから入金は結構かしら。」と完全に立ち上がりながら断った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
