10話 自覚を ページ11
カーテンを開けたせいで湯気が部屋へモクモクと流れこむ。
「ねぇクロロ」
「………」
返事がない。
読書に夢中で聞いていないのか…？
いや団長足るものが聞いていないわけないのだ。
先程より大きな声でクロロの名前をよぶ。
「…ねぇクロロ聞いているの？」
返事をしないことにたしょうのイラつきを覚えながら何度か声を描けると「聞こえてる」と本から顔をあげずにやっと答えてくれた。
「聞こえているなら早く返事をしてくださらない？」
左手を腰に当てながらため息をハァと一息。
「会話するときくらい、目を見て話しましょうよ」と提案をするがヒラリと「断る」と却下された。
何故？と問おうと口を開こうとしたと同時にクロロも口を開いた。
「どうせ何もきていないんだろ？話があるなら服を着てからだ」と体勢をピクリとも変えずに今の状況をそのまま伝えるクロロ。
「…別にいいじゃない、それに見てもないのにどうしてわかるのよ」
とプクッ…と頬をすこしばかり膨らませると「何時ものことだからな」と冷たく返された。
「まぁ…いつものことだなんて…」
Aの容姿は明らかに女性そのものだ。
しかし、それに対する意識、自覚が低すぎるのがたまに傷だ。
出会った当初からこんな感じだったので今更…な雰囲気でもあるが皆は直してほしいと思っていた。
「とにかく、用があるなら全部終わってからにしろ。話はそれからだ。」と言われてしまったので、面倒だなと思いつつ、渋々やることを終えるはめになった。
着替えた服はゆとりがあって仕事服より全然着心地がいい。
心までゆとりができたようだ。
髪も乾かし毛先から丁寧にとかし、誰もがあ、女性だと言える姿に身なりを整え最後に鏡に向かって薄く微笑んで、クロロに声をかけた。
「今日はね…」と。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
