【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ46)

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及川徹 ( 2 / 6 ) ページ46

24対20。烏野のマッチポイントを迎えた時、足首に付けていたサポートが緩んでいたのに気付いて後衛に回った月島に声を掛ければ、何となくで把握したようで頷いた。( ちゃんと絞めてたつもりだったんだけどな )

「このっ…！調子に乗るな！！」

「！チッ」

影山に対して喧嘩を売っていた6番が放った強打は月島へ。然し、上手く上がらずにポイントは青葉城西側へと入った。

シューズを脱ぎながらサポーターを絞め直していた時、鳴った笛。顔だけ上げれば、歓声と共に登場した及川さん。( ピンチサーバー… )

ボールを持った及川さんは月島を指差して、何かを呟きながら不敵に笑う。( これは… )

「月島！サーブ来るぞ！」

叫んだと同時に鳴った笛、そして間隔を空けずに及川さんの手からサーブが放たれた。( 中学ん時よりも強烈…！ )

「うっ！」

「いﾞっ…！？なんつー威力…！！」

「…うん、やっぱり。途中見てたけど…6番の君と5番の」

「！？」

「レシーブ苦手でしょ？一年生かな？」

月島の腕に当たったボールは、そのまま観客席の作へと当たる。皆が顔を顰める中、図星の言葉に日向が小さく唸った。

「…じゃあ…もう一本ね…」

「っ！！」

「ツッキイイイ！！！」

もう一本。放たれたサーブは宣言通り、月島に向かってはまた弾いて、サービスエース。

「おい！コラ！大王様！！俺も狙えっ、取ってやるっ！！狙えよっ！！」

「みっともないから喚くなよ！」

「バレーボールはなあ！ネットの〝こっちっ側〟に居る全員！！もれなく＂味方＂なんだぞ！！」

「！月島。…俺にリベンジさせてくれるか」

「？はい」

月島に対して思う事が有ったのか、田中の言葉を繰り返した日向に、ふと笑って月島に声を掛ける。一瞬不思議そうにしたものの、頷いてくれて。腕冷やしとけよと声を掛けてから、コートへと入った。

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【菅原視点】

「大丈夫か？」

「勿論です」

「アララッ、リベロ君の出番？」

「 ── 貴方のサーブにはリベンジしたかったんで」

しっかりとシューズを履き直したAが月島と入れ替わり、珍しく好戦的な目をしながら大地の言葉に頷く。そしてボールを持った青城主将の言葉に不敵に笑った。( 気になってた選手って、あの人の事だったのか )

「フーン、じゃあ…お望み通り！」

「！」 ( コントロールバッチリ、体感すると余計に…キョーレツ…ッ！ )

宣言通り、真っ直ぐ向かうボール。ぺろりと舌舐めずりをしたAはボールの正面に入るとボールを上げた。

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