第１６話：及川 徹 ( 1 / 6 ) ページ45
「影山くん。あの優男誰ですか。ボクとても不愉快です」
「…�犁收遒気鶚瓠陳狭況盞織札奪拭爾嚢況發皀繊璽爐妊肇奪廛�ラスだと思います」
( 顔怖ェ ) オイカワさんが客席にニコッと笑い掛ければ、再び上がる黄色い歓声。そんな様子に最早、怖いとしか言い様が無い田中の顔に若干引く。
「あと凄く性格が…悪い…」
「お前が言う程に！？」
「月島以上かも」
「それはひどいな！」
「いや、お前ら…月島に失礼だろ」
影山の言葉に軽い衝撃を受ける日向と田中。性格悪いの基準が月島なのは仲が悪いからだとしても、それを口に出すのは如何なものか。
「お前の知り合いてことは北川第一の奴かよ？」
「…ハイ。中学の先輩です」
「やっほートビオちゃん。久しぶり〜
「…俺…サーブとブロックはあの人見て覚えました。実力は相当です」
「元気に�牴ν有瓩笋辰討襦繊�」
ピースサインをしながら影山に声を掛けるオイカワさん。( あんなキラキラした人でも方言は使うのな ) 標準語とか意識してそうなのにと勝手なイメージを抱いていれば、バッチリと合う視線。
「…アレッ、千鳥山の�猝鍬畄�じゃん！身長伸びてて一瞬、分かんなかったよ。烏野行ってたんだね〜！…ん？ リベロに転職したの？」
――「君はトスを上げてみたくなるスパイカーだよね！そっちのリベロと合わせたら、��
( あ、思い出した。──
「リベロには転職してません。ウィングスパイカーから、ミドルブロッカーには変わりましたけど。…今日は仮なんで」
「あ、そうなの」( 仮？ )
「及川！喋ってないで、アップ取れ！いつのより念入りにだぞ！」
向こうも覚えて居たのか ( 覚えていてくれたって言うべきか )、俺の顔を見るなりパッと顔を明るくさせては久しぶりに聞いた異名のようなものを口にする。
監督に指示を出された及川さんに、軽く頭を下げてコートへと入る。影山に、知り合いですか？と尋ねられたものの、説明すれば結構長いとだけ返した。
3セット目が開始して、及川さん目当ての女子の言葉にと言うか、彼への妬みに近い怒りを爆発させては攻撃する田中に、変人速攻。そして月島と影山の啀み合ったままのブロック。( この際、点が取れれば何でも良いんだけど )
「スマン、月島。そんまま入っててくれ」
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作者名：紗羅 | 作成日時：2017年10月16日 1時
