【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ33)

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ポジション ( 2 / 2 ) ページ33

「月島みたいなデカい奴が何人もお前の動きにアホみたいに引っ掛かったら、気持ちイイだろ！」

「！！うおおおっ」

「オイ！アホって、ツッキーの事じゃないだろうな！」

「黙れよ、山口…」

「ごめん、ツッキー！」

( 仲良いのか悪いのか良く分かんねえな ) 温度差の有る月島と山口を見ながら、ポツリとそんな事を思う。まあ、好き嫌いが激しそうな月島が付き合う辺り、少なくとも嫌いでは無いのだろうが。

「…逆に…お前が機能しなきゃ、他の攻撃も総崩れになると思え」

「！！？」

「ちょっと！あんまプレッシャーかけんなよ！」

「？」

「総崩れ…そうくずれ…SOKUZURE…」

「ホラ、見なさい！」

プレッシャーを掛けられた所為か、膝を着いた日向。( 日向ひとりが機能しなかったからって、総崩れにはならないだろ )

「リベロやること、西谷が知ったら煩そう」

ブロックはどうするのか尋ねる田中に、日向の目的は触る事だと説明をする影山。その後も会話を続ける彼らを横目に、少し離れた場所へと移動していた俺の隣にやって来た力がそう口にする。( 元より言うつもりは無いけど… )

「分かる。主にリベロ舐めんじゃねーって怒られそうだけどな」

「はは、言いそう」

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【縁下視点】

「でも、Aは中学じゃWSだったみたいだし…オールラウンダーな所有るよね」

「 ── セッター以外なら出来なくも無いけど…流石に大地先輩や、夕には適わねえよ。それに彼奴の代わりに成れるなんて思ってない」

「…？」

やけに自嘲気味に消えた言葉に、何処か違和感を感じで首を傾げる。( 前から西谷にレシーブじゃ適わないとは言ってたけど ) ( 今の言い方だとそれ以外にも有るような…？ )

感じた違和感は、日向のテンパった様子に主将達が慌てたのも有って言葉にはならなかった。( 日向も日向で大丈夫かな )

「力。取り敢えずレシーブ練付き合って」

「あ、うん。分かった」

取り敢えず練習しようと声が掛かって、カゴからボールを取ると、それを此方に投げながらそう口にするA。それをキャッチすると、少し距離を取って向かい合うように立った。

「…リベロってきっつ」

── 途中、試合形式で始まったのも有ってリベロのポジションに入ったA。ブロックやスパイクに入る分、MBの方が体力を消耗しそうだけど、＂ひたすら上げるだけ＂という或る意味…慣れない事をする方がしんどいよう。

休憩に入ってぐったりとしながら水分補給をするAに小さく苦笑した。

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