【ハイキュー!!】どろっぷ。

月島蛍×噛み癖　２ ページ4

*



「はい。...紅茶でよかった？」

月島「ん、ありがとう」


ケーキとか出した方がいいのかな...でも無いから無理か。


蛍はベッドに、私は床のクッションに座って向かい合う。


...結局、蛍は殆ど喋らないままだ。
そもそも何でいきなしウチに.......？


「あの、蛍.....どうかし、た...の......」


おそるおそる聞くと、その台詞を遮られた。
ベッドから降りた蛍が私の前にしゃがみ、抱きしめてきたから。
蛍の頭がすぐ近くにあって、吐息がかかる。


戸惑う私に、一旦体を離してから蛍が言った。


月島「...君は、警戒心とか持ってないの」

「え...」


怒気を孕んだその口調に、思わず喉を詰まらせる。


月島「男を簡単に家に入れてさぁ....彼氏とはいえ」

「...えっと、ごめん...？」

月島「それに、何なのあの態度。そりゃ僕ら幼馴染みだけど、山口だって男だよ？」


...かなり怒ってた、みたいだ。
しかもこれは..."嫉妬"、だろうか。
あらやだ珍しい。


「...蛍、それって嫉妬？嫉妬してるの？」

月島「.........」


あ、やば。つっつきまくると拗ねるんだった。
つい、ちろ、と舌を出す。




　
　
月島「......A、君のせいだからね？」



ぼすっ。



「ぅわッ、何....んッ...!!」


突然押し倒され、口を口で塞がれる。
キスは今までに何度もしたけど、こんなに荒々しいのは初めてだ。


胸を押して抵抗しても、離れてくれない。


「ん.....け、いッ...しつこ.....」

月島「....ぷ、はっ」


蛍がペロリとその唇を舐める。
こんな時も仕草がいちいち綺麗だから、ついその様子を見つめてしまう。


月島「...何見てんのさ」

「!! な、何でも...」


顔の前で両手を振る。
なぜか蛍の表情が、すぅっと冷ややかなものになるのが見えた。


月島「......ガレージに車無かったけど、親、帰ってくる？」

「え？...旅行行ってるから、明日の夜まで帰ってこない」

月島「そう。...僕、今日は泊まってくから」


え、と目を見開く私に、蛍が再び覆い被さった。


喉元に口があてがわれ、舌がぬるっと触れる。
途端、鋭い痛みが走った。


「い、たぁッ...!!」


噛まれた...?


思わず涙目で悲鳴を上げると、蛍が顔を離して言った。


月島「......他の男に尻尾振った罰、ね」

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