番外編:終わりと始まり ページ27
「うぅ〜寒い〜」
大掃除で出たゴミのごみ捨てをしに外に出るとびゅーと音を鳴らして冷たい北風が吹いた。
外の寒さに身震いし、さっさと帰ろうと早歩きをする。
日に日に寒くなり、冬だなぁと感じる今日この頃。
そして、いつの間にかまた新しい年が来るのだと悟るとなぜか寂しい気がしてしまう。
何処もかしこもクリスマス一転して、今度は大晦日と正月一色になっている。
「はぁー今年も早かったなぁ…」
とババ臭いことを言って皮肉なものだと知る。
今年もたくさんあったなぁとしみじみ思うが、今は早く帰って夜久家と忘年会やるんだと浮かれている。
「今年もお疲れ様でしたー!!それでは乾杯ー!!」
夜久のお父さんの乾杯の音頭を背にして、みんなで乾杯という。
毎年恒例の夜久家と私の家の忘年会
うちの両親と夜久の両親は高校時代の同級生でとても仲良くて私たちが物心ついたときにはすでにやっていた。
グラスは、かんっと軽快な音をたてて乾杯という明るい声に溶け込む。
グラスの中には子供組は炭酸飲料、大人組は日本酒が注がれている。
大人組曰く大晦日に日本酒を飲むのは乙だということ。
子供組な私は、大人組の意思はわからないが、そう近くない未来にわかることだろう。
「くぅ〜！！ったまらんっ！！」
私のお父さんが空にしたお猪口を持ちながら、うれしそうにしてまた注ぐ。
やっくんのお父さんも同じことをして、二人がははと豪快に笑う。
やっくんと私は、その姿を苦笑いしながら見る。
「全く……お父さんたら……。ごめんね〜、うちのお父さんが迷惑かけて……」
「いやいや、こっちもごめんな」
両家の母によって、おっさんの奇行が止められる光景を見てため息を同時に吐く。
お互いの顔をジッと見てから、二人で笑い合う。
「今年はありがとうな、また来年もよろしくな」
ふっと微笑む彼に何か意味を含んでいるように思えた。
彼が何を考えているかわからないが、気にしないふりをしよう。
「…こちらこそありがとう!来年もよろしくっ！！」
いつもと変わらぬ騒がしい光景が、いつまでも変わらないものになればいいなと思った。
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春(プロフ) - もう書かないのならせめて「もう書きません」と報告するのが常識ではないのでしょうか？もう何年も待ちましたが中々更新されないようでしたので一応言わせてもらいました。返事は要りませんので何かしらの変化・反応をまっています。凄く残念です。 (2018年12月24日 13時) (
レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - 此処にコメント失礼します。櫻井秋奈さんから跡継ぎした「漆黒の美少女」はもう更新しないのでしょうか？とても好きな作品だったので非常に残念に思います。去年の1月程から小説活動をされていないようですが、 (2018年12月24日 13時) (レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひな(プロフ) - 水彩色鉛筆さん» 返信遅くなりました！音駒関連からよく見つけましたね（笑）また面白いと言われるように頑張りますね！ (2016年5月4日 13時) (レス) id: 085db92fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひな(プロフ) - 天咲ちひろさん» 返信遅くなりました！イナイレとハイキュー好きなんですか！！また面白いと言ってもらえるように頑張りますね！ (2016年5月4日 8時) (レス) id: 085db92fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきひな(プロフ) - 夕月さん» 大変申し訳ありませんが、漆黒の美少女の方のパスワードは公開できません。 誠に申し訳ありません。 (2016年3月29日 0時) (レス) id: 57aaeb2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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