前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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｢つまり、魔法使いだって？｣



｢Yes｣


そう。ここで前回の冒頭に戻る。

あぁ、まだ少し体内に毒が残っていてフラフラするけれど、致し方ない。




｢そんなファンタジー、あるはずない｣


｢But, It existed.｣
(でも、あるんだ。)


僕は魔法使いだ。


それは紛れもない事実。



この世界では、ファンタジーだとしても。

僕の生きた世界ではそれが普通だった。




そして、それは今も。



｢I know the organization that changed your appearance.｣
(僕は、君をその姿に変えてしまった組織を知っている。)


｢それって...！｣


｢Gin, Vodka, Vermouth, Kil, and Bourbon. There are others.｣
(ジン、ウォッカ、ベルモット、キール、そしてバーボン。他にもいるね。)


そう。
酒のコードネームを持つ奴らだ。


忘れもしない。

中には名前しか知らない奴だって居るが、奴らは僕が憎むべき相手だ。






｢どうして…｣


｢Let's cooperate with me?｣
(僕と手を組もうよ。)


きっとGeniusboyも奴らを追っているんだろう。
なら、手を組むのが最善だ。
効率がいい。


｢協力だと？｣



｢Yes‼ I will tell you what you want to know. Instead….｣
(あぁ。君が知りたいことを教えてあげるよ。その代わり…。)


｢交換条件、か？｣




｢I want to know your answer before telling it.｣
(それを教える前に君の答えが知りたい。)


彼は少し考える仕草をする。


そして彼は答えた。

｢Yes. I will cooperate with you.｣



彼の答えはイエス。
もはや戦友だ。
なら僕も、彼に隠し事はできない。


それにもうboyとは呼べないな。
彼は今日からただのGeniusだ。



｢If you decide so, there is something you want to show to you. follow me.｣
(そうと決まれば、君に見せたいものがある。ついてきて。)


Genius
君に見せてあげる。
僕の秘密。




ずっと隠してきた、僕のこと。

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