前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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お茶を入れて戻ってくると、元太くん、光彦くん、歩美ちゃんの3人がルシアのケースを少し離れたところからじっと見ていた。


どうやら哀ちゃんが近づきすぎると蛇は中から出てこないと教えたらしい。


たしかに、普段は僕しか相手がいないから、この人数の人に囲まれるのはペットショップ以来だろう。



ペットショップでそんなに蛇を囲む人もいないだろうけれど。



｢pleasant?｣


楽しいか、と聞いてみる。


｢はい！蛇を観察するのは初めてです！｣


｢餌はやらなくていいのかよ？｣


光彦くんに元太くん。

光彦くんは両親が教師？らしくて勉強熱心だ。

元太くんは単純な疑問だろう。


昨日あげたところだから、と言うと今日はどうしたんだと聞かれたから週に一、二回程度でいいんだと教えてあげた。


ルシアはまだ体も小さいし、あまり餌はいらないんだよね。

元太くんは餌があげられなくて少し残念そうだったけれど、歩美ちゃんは｢へーっ！｣と感心していた。


こう話しているうちにどうしたのか。

Geniusboyがどこかへ。


いや、本当にどこ行った。



｢Where is Conan？｣


哀ちゃんに話しかけてみたけれど、ぷいと顔をそむけられてしまい。
｢知らないわ｣と言われてしまう始末。


あれ、僕って哀ちゃんに嫌われてるのかな。



｢ねぇねぇ、お兄さん！｣



｢Wow!｣

突然背後から声をかけられて驚いた。

どこから出てきたんだGeniusboy


｢このお家って2階までしかないの？｣



｢Yes. Why？｣


｢だって、外から見た時は3階まで窓があったと思ったんだけど、中に入ると2階までしかないから、忍者屋敷みたいな隠し部屋であるのかなって！｣


あ、、、、、。



窓！！！！



すっかり忘れていた…。


そうだよな。
部屋がなくても窓があったら不思議だよな。

その気持ちはとても分かる。


｢Do you want to find it?｣
(探してみるかい？)

｢いいの？｣

｢探検か！？｣

おお。元太くんたちも乗り気だ。

子供は宝探しが好きだからな。

｢Of course！｣


かくして我が家の探検が始まった。



まぁ、見つかるはずはないんだけどね。








あぁ、窓をなんとかしなければ。

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