【○魂3z】不良は彼女に構ってほしい【高杉晋助】

▲はち ページ9

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A『…………暇だ』


部屋の壁に寄りかかりながら、ふと呟いた言葉。


そう。私は暇なのである。


A『…アイスあるかな…。』


冷蔵庫の中を確認するために、私は部屋を出た。









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A『…ない…ちっ』

「どうした」

A『…兄貴』

「その呼び方やめろって。」

A『害はないでしょ』


なにを嫌がっているのか、私にはさっぱりだ。


竜斉「俺には竜斉(りゅうせい)っていう名前があんの。」


竜斉…今思えば、万斉と名前似てるな。


竜斉「んで、なに騒いでたの。」

A『騒いではない。アイスがなかっただけよ』

竜斉「あぁ、そういやなかったな。ついでに買い物行ってきてくれよ」

A『はぁ？』


この暑い中で、だと？


A『嫌だ』

竜斉「じゃんけんな。じゃーんけーん」

A『！？』

竜斉「ポン。」


兄貴はチョキで、私がパー。


竜斉「よっしゃ。小遣いとメモやるから、よろしくなー。」


そう言うと、兄貴は財布と買い物メモを渡した。


A『……はぁ』

竜斉「そうだ。お前、今日の祭り来んの？」

A『うん』

竜斉「へぇ。友達？」

A『…行ってくる』


私はバッグを持つと、走って玄関に向かった。


竜斉「気ィつけてなー」









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A『…着いた』


自転車を置き場に停めて、荷物を持った。


A『めんどくさ…』

「…A？」

A『あ''？』


振り向くと、とある人影が目に入った。


A『…あれ、銀八じゃん。なにしてんの。』

銀八「それはこっちのセリフだよ。」

A『買い物以外にここに来る必要、ある？』


面倒なのと会ったな…早く店入ろうっと。


銀八「へー、買い物ね。へぇ〜」

A『…ウザいよ』

銀八「は？」


はぁ…本当めんどくさ。


銀八「あ。そういえばさ、A」

A『…？』

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