▼たんじょうび ページ23
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また子「晋助様ーっ!!」
高杉「!」
ドタドタ、とこっちに猛スピードで走るのはまた子。
高杉「騒がしいぞ…なんだァ?」
また子「大変なんス!!Aさんがっ、3zの奴らに攫われたんッスよ!!」
高杉「…ほォ」
屋上を見渡せば、確かにAの姿がねェ。
…コンビニ寄ってるだけだと思ってたが、まさかな…。
高杉「武市、奴らの居場所はわかるか」
武市「はい、先ほどZ組に偵察に行きましたが、教室で間違いありません」
万斉「Aの危機でござるか。」
似蔵「コロッケパン買ってもらえなくなるのはヤバいねェ」
また子「アンタ自分の心配しかしてないじゃないッスか」
高杉「無駄口は良い。…行くぞ」
この時の俺は、怒りに満ちていた。
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Z組の前に立つ。
廊下側の窓にはカーテンが閉めてあり、中は見えなかった。
また子「どうします?」
高杉「…強行突破だ」
戸に手をかけ、開けようとした時だ。
A『銀八ッ…うあ、やめろぉ…っ!』
銀八「静かにしろ」
……A、
(ガラガラッ!!)
気づけば俺は、勢いよくドアを開けていた。
A『晋助!』
高杉「Aッ…」
(パァン!)
高杉「…………あ?」
一同「「「高杉!誕生日おめでとう!!」」」
舞ったクラッカーの紙吹雪。
…祝われたのか、俺は。
A『ごめん晋助、こうでもしないと来ないと思ってさ』
1番愛しくて、1番聞きたかった声が耳に響く。
高杉「ざけんな…」
A『さっきの声もわざとで、銀八にはなんもされてないから安心して』
銀八「いやー、さっきの声は中々くるもんがッ…」
勢い良く銀八のウザったい天パを鷲掴みにして、俺は言った。
高杉「…わかってんだろォ?」
銀八「いやいや担任になんて事するの高杉クン??」
A『ま、とりあえずケーキ食べよ』
銀八「いろんな種類あっから。ちなみにヤクルコ味も」
高杉「早く言え」
俺は真っ先にヤクルコケーキのもとに向かう。
と、Aが隣に来た。
高杉「…ドッキリはやめろ、心臓に悪い」
A『次から気をつけるって。…おめでとう、晋助』
優しく微笑むAに、俺はまた惚れていくだろう。
高杉晋助、Happybirthday!〜2019.8.10〜
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Ramu24(プロフ) - 竈之屋次郎さん» 私の不慮のせいです、申し訳ありません (2020年2月4日 21時) (レス) id: aabc017841 (このIDを非表示/違反報告)
Ramu24(プロフ) - 竈之屋次郎さん» 私もフラグを外すために尽くしているのですが、自分なりに対処して申請しても外れないんです (2020年2月4日 21時) (レス) id: aabc017841 (このIDを非表示/違反報告)
竈之屋次郎(プロフ) - R18フラグが外れていません…アプリの方で読めなくなってます。 (2020年2月2日 15時) (レス) id: b139c63105 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 面白いです!!更新頑張って下さい! (2019年11月10日 2時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華 - た、高杉が…デレた、だとッ?! ヤバいもう尊すぎて鼻血が止まらん…最後に一言!マジで神。作者様ありがとうございますッッ!! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ramu24 | 作成日時:2019年3月30日 21時