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▼じゅういち ページ12

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Aが着替えてくるのを待つまで、俺はなぜかAの兄と話す事になった。


竜斉「さっきは悪いな、うちの(ばか)が」

高杉「…いや…」

竜斉「麦茶でいいか?」

高杉「はい」


…気まずいっつーか…なんか…


高杉「あの…」

竜斉「ん?」

高杉「…Aさんって、家ではいつもあんな感じなんですか?」

竜斉「キャラ作んなくていいよー、いつも通りどうぞ」


そう言って優しく笑うそいつは、やっぱりAにそっくりだった。


高杉「…あんたの名前、なんつーんだ」

竜斉「改めまして、霧山竜斉です。歳は25。もう少しでおじさんでーす。」

高杉「…………。」

竜斉「あっは、面白くなかった?」

高杉「あ、」

竜斉「図星かぁ」


いつもはなんとも思わねーのに、なんか申し訳ねぇ。


竜斉「…ありがとね、Aと(つる)んでくれて」


頬杖をついて窓の外を見るそいつは、どこか悲しそうな目をしていた。


竜斉「…ちょっとAを見てくるね。ゆっくりしてな」

高杉「…。」


俺は縦に頷いた。


竜斉「Aー!彼氏待たせんじゃねーよ!!」

A『うるせえぇ!着付けできねーんだよおぉ!!』

竜斉「彼氏って事は否定しないんだなぁ!?」←

A『だって彼氏だからなぁあ!!』

竜斉「えっ、そうなの?」←


…なんだよ、今のやり取りは。


A『…終わった』


階段を降りてきたAを見て、俺は驚いた。


A『ほら晋助、早く行こー』

高杉「…あ、ぁ」

A『なーに?まさか見惚(みと)てんの?』


柄は紫の百合の花で、髪はいつも通りポニーテールだった。


だったのに、


高杉「見惚(みと)れちまった…」(ボソッ)

竜斉「え、マジか」

A『なんであんたが驚いてんだよ。』

▲じゅうに→←▲じゅう



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Ramu24(プロフ) - 竈之屋次郎さん» 私の不慮のせいです、申し訳ありません (2020年2月4日 21時) (レス) id: aabc017841 (このIDを非表示/違反報告)
Ramu24(プロフ) - 竈之屋次郎さん» 私もフラグを外すために尽くしているのですが、自分なりに対処して申請しても外れないんです (2020年2月4日 21時) (レス) id: aabc017841 (このIDを非表示/違反報告)
竈之屋次郎(プロフ) - R18フラグが外れていません…アプリの方で読めなくなってます。 (2020年2月2日 15時) (レス) id: b139c63105 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 面白いです!!更新頑張って下さい! (2019年11月10日 2時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華 - た、高杉が…デレた、だとッ?!  ヤバいもう尊すぎて鼻血が止まらん…最後に一言!マジで神。作者様ありがとうございますッッ!! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ramu24 | 作成日時:2019年3月30日 21時

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