▲じゅう ページ11
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(ガチャッ)
A『ただいまー』
竜斉「おん、おかえりー」
A『兄貴、荷物持ってって』
竜斉「あいよ」
私は兄貴に荷物を手渡すと、靴を脱ぎ台所に向かった。
A『はー、暑かった…』
竜斉「おつかれ」
A『うっさいわ』
手洗いうがいを済ませ、私は扇風機の前に座った。
竜斉「冷えるから着替えてこい、風邪ひくぞ」
A『オカンかよ』
竜斉「あながち間違いじゃねぇな」
確かにね…と返した後、私は着替えるために部屋に向かった。
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集合時間まで、残り1時間をきった時だった。
(プルルル…プルルル…)
…晋助?
ベッドに置いてあった携帯を手に取り、電話をかける。
A『どした』
高杉「…夏祭りよォ…」
A『おぉ』
高杉「俺…」
A『やっぱ行かねーとか言うなよ?』
晋助の声が、ふっと消えた。
高杉「…違ェ、迎えに行ってやっから」
A『おー、助かる〜』
高杉「そんかわり」
晋助が、ニヤリと口角を上げた姿が頭に浮かんだ。
高杉「…浴衣、着てこいよ」
A『えー、持ってねぇもん』
高杉「俺が持ってきてやる。」
A『浴衣片手に来んの?』
(ピーンポーン)
ドア越しから、兄の「はーい」という声が聞こえ、そのすぐ後に足音が聞こえた。
嫌な予感がしたので、部屋を出て階段を降り、壁に隠れながら玄関の様子を伺った。
高杉「…こんばんは、Aさんのお宅ですか?」(ニコッ)
晋助えええぇえええええぇ!?!?!??
ちょっ待って!!ニコッて!!こんばんはて!!!←
笑いをこらえていると、いつの間にか後ろにいた兄からチョップという制裁が下された。
竜斉「行ってこ」
A『違ッ…知らねぇ、人!!』
高杉「Aさん?」(ニコッ…)
A『ぶあーっはっはっはっはっは!!!』
その直後、晋助からの飛び蹴りと兄の拳骨が襲いかかったのは言うまでもないだろう。
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Ramu24(プロフ) - 竈之屋次郎さん» 私の不慮のせいです、申し訳ありません (2020年2月4日 21時) (レス) id: aabc017841 (このIDを非表示/違反報告)
Ramu24(プロフ) - 竈之屋次郎さん» 私もフラグを外すために尽くしているのですが、自分なりに対処して申請しても外れないんです (2020年2月4日 21時) (レス) id: aabc017841 (このIDを非表示/違反報告)
竈之屋次郎(プロフ) - R18フラグが外れていません…アプリの方で読めなくなってます。 (2020年2月2日 15時) (レス) id: b139c63105 (このIDを非表示/違反報告)
レッドクランチ - 面白いです!!更新頑張って下さい! (2019年11月10日 2時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月華 - た、高杉が…デレた、だとッ?! ヤバいもう尊すぎて鼻血が止まらん…最後に一言!マジで神。作者様ありがとうございますッッ!! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ramu24 | 作成日時:2019年3月30日 21時