24,上司があれなら部下もこう ページ24
.
「そういや、Aさんなんで今日大先生と来たんすか?」
ショッピ様に総統室に案内してもらっていると、声をかけられる。
「かくかくしかじかと…」
「あぁ…(察し) とりあえず元気そうなんで良かったっす」
「皮肉です?」
「まさか」
食堂での会話で油断していたが、上司があれなら部下もこうなるわけだ。お前顔が良いからその性格でも許されるんだぞおい。
「ほら、つきましたよ。…ショッピです。あとAさんも一緒です」
軽くノックをしてショッピ様が扉の向こうへ声をかける
「入れ」
ショッピ様が扉を開けると、再び昨日と同じ風格ある総統様が…
「「…」」
なんだ、この人は。なぜ取り外したカーテンを結んで紐にしているんだ。意味がわからない。
困惑し、ちらりと横のショッピ様に視線を送ると、ショッピ様は呆れたように再び口を開く。
「…一応聞きますけど…、何してんすか」
「見りゃ分かるだろ。カーテンを結んでいる。」
「いや、そうじゃなくて…」
これは果たして本当に総統様なのか。冷めた目でその光景を見ていると、ショッピ様がため息をついてこちらへ話しかけてくる。
「はぁ…見ててください。あの人はアンタが思ってるほど怖くないですよ。多分1番怖いのはこっちじゃなくてバンッ「グルッぺーーーーーン!!!!」……ほら」
真横の扉から鬼の形相でマフラーを巻いた人が部屋の中へ入ってくる。いや、デカすぎやろこの人。
「お前は毎ッ回毎回!!まだ仕事残っとるやろ!」
「!、い、いや、待てトン氏、そうじゃなくてだな」
「そうもこうもないわ!! あ、ショッピくんありがとうな。グルさんの分のマドレーヌあとで食べてもええで。」
「あざす」
「はッ!ショッピお前、裏切ったな!!」
「…さぁ」
わんわん喚く総統様と知らんぷりをするショッピ様、いや普通にこいつの性格が悪い。
「とりあえず、Aさんと話してあげてくださいよ、」
「む、そうだ。トン氏ここは一旦引け。」
「ッ〜!!……はぁ、分かった。終わったすぐ来るからな!」
「すんません、うるさくて」と私に声をかけ、トントン様は出ていってしまった。ありゃかなりの苦労人だ。
「ふぅ…ようやく厄災が去ったな。……で、昨日ぶりだな、令嬢?」
2597人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃーちゃん - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (2023年2月24日 0時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
巫癒(ふゆ)VII(プロフ) - もしかしたら私の携帯のバグかもしれませんが15話が非公開になっているのか見れないですよ! (2021年12月9日 12時) (レス) id: b8ba81222f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん(プロフ) - 画像見たいんですが、インスタかな?ログインしてなくて……浴衣見たいなのであってますか? (2021年8月31日 21時) (レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
かいと(プロフ) - zm…っっっっ可愛いー (2021年8月13日 7時) (レス) id: 1db53eb3b6 (このIDを非表示/違反報告)
かいと(プロフ) - 好きっっっっ!(唐突) (2021年8月11日 15時) (レス) id: 1db53eb3b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょーこ | 作成日時:2020年3月25日 19時