雑談 ページ14
いつものルーティーンをこなし、教室に行くと、やはり、轟さんと八百万さんが来ていた。ただ、昨日と違うのは、2人が談笑していたこと。
「おはようございます、闇雲さん！」
「…おはよう、ございます」
さすがに挨拶を無視するのは良くないよね…うん。
私は八百万さんに挨拶を返すと、轟さんに軽く会釈をして、イヤホンをはめた。2人は共通の話でもあるのか、楽しそうに話している…いや、正確に言えば、八百万さん“が”楽しそうに話していると言ったほうがいいだろう。轟さんは感情が表情には出ないらしい。つか、轟って…エンデヴァーさんのところかな？
ボーッとしていると、ふと、八百万さんが私を見た。そして、なにか口を動かしている。私はそれに少し苦笑しながら、イヤホンを外した。
「ごめんなさい、イヤホンつけてました」
「あ、そうなんですね」
イヤホンをつけたことがないのか、興味深そうに八百万さんがイヤホンを眺める。轟さんも、少し気になってるらしい。
「これ、周りの音をシャットアウトできる仕組みになってるんです」
「まあ…！お勉強の時に最適ですわ！」
八百万さん、言葉遣いが綺麗だと思ったけど、八百万グループのご令嬢かな？で、轟さんはNO.2の息子…と。かなり濃いメンツに囲まれてるな。
「でも、さっきみたいに人に話しかけられても気づかないから、すごく便利って感じではないですね」
「そうなんですね…」
八百万さんと言葉を交わしていると、ふと、轟さんから視線を感じだ。
「……何か？」
「いや、昨日はクラスメイトと仲良くする気なんてねえとでも言いたげな雰囲気を出していたから、意外だなって…」
「私もです。声をかけてもいいのか不安でしたけれど、話してみるとすごく楽しいですね」
「ああ」
轟さんが少しだけ微笑んだ。
「そう、ですか…」
今までにあったことの無いタイプだったから、少し調子に乗りすぎたかもしれない。こうやって優しそうな顔を浮かべる2人も、内心はどうか分からない。
「それなら、よかったです」
取り敢えず、ボロでるまでいい感じの距離感保たないと…。勘違い、しそうになる。人は皆、自分の利益しか考えない。落ち着け、私は…誰とも仲良くしてはいけないんだ。
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ぁ - 珍しく台本書きでも、改行で誤魔化す事もなくしっかりした文章を読めてかなり満足しました。CSSもシンプルで良いですね、影ながら応援してます。 (2022年10月20日 17時) (
レス) @page7 id: fefad6577a (このIDを非表示/違反報告)
闇雲空(プロフ) - みゆかさん» わわ、みゆか様も受験生なんですね！！共に頑張りましょう！！ (2022年10月3日 15時) (レス) id: cfd39d529f (このIDを非表示/違反報告)
闇雲空(プロフ) - アカリさん» ドンピシャ作品を作れて嬉しいです！！お気遣い、ありがとうございます。更新頑張ります！！ (2022年10月3日 15時) (レス) id: cfd39d529f (このIDを非表示/違反報告)
みゆか(プロフ) - 夢主ちゃんの性格、主様の書き方‥‥めっちゃ好きです() 私も受験生なので、一緒に頑張りましょうね！！ (2022年10月3日 15時) (レス) @page17 id: cc51e57412 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ(プロフ) - シリアス且つ原作沿いもので、ここまで自分ドンピシャな作品に出会えるなんて思いませんでした！主様のペースで、更新頑張ってください！ (2022年10月3日 15時) (レス) @page17 id: e58062aad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇雲空 | 作成日時：2022年9月29日 18時
