第243話 懐かしいのに…思い出せない…。 ページ16
どうして…みんな僕を必要とするの…?わからない…。僕は、いらない存在じゃないの…?
蒼井「…。」
また、あのアフレコ現場に来た。そこにはもう誰もいなかった。
森久保「スタッフは、もう帰ったのか…?」
前野「…そう、みたいですね…。」
ほら、やっぱり僕がいるせいで…。
達央「翔太、自分を攻めるな…。」
蒼井「…なんで、僕なんですか…。美風藍をできるのは他にもいるはずなのに…。やっぱり、声優なんて僕には無理だ…。」
達央「翔太…。」
蒼井「もう、僕をここに連れてこないでください…。僕がここにいても、無意味だ…。」
達央「翔太…。」
宮野「…それは違うよ?…いるじゃん!」
蒼井「…え?」
宮野「スタッフがいなくても、俺達がいる!みんなで1回台本を読み合わせようよ!…蒼井君は、ここにいても無意味じゃない…!君を必要としてる人は、沢山いる!だから、もう1度俺達と頑張ろう?…君がその声を嫌っていても、俺は…!俺達はその声が大好きなんだ!!」
蒼井「僕の…声が…?」
宮野「うん!さぁ…一緒に初めからやり直そう?」
やり、直す…?そんな事が、本当に出来るの…?
そんな疑問が頭をよぎった。でも、今はその言葉を信じることしか出来なかった。
蒼井「〜〜〜…」
また、美風藍のセリフを言っていく。
達央「うーん。ここはこうじゃね?」
注意を受け、もう1度…。
蒼井「〜〜〜〜…」
達央「うん!それがいい!」
鈴木さんはそう言って僕の頭をわしゃわしゃとなでる…。とても、心地いい…そして、なんだか、懐かしい…。
___________________
蒼井「達兄!」
達央「ん?」
蒼井「ここの表現わからなくて…教えてもらえませんか?」
達央「あぁ、いいよ。」
ーーーーーー
蒼井「ありがとうございます!これで頑張ります!」
達央「おう!翔太は熱心だな!頭貸せよ!」
蒼井「…え?」
達央「撫でてやる!いい子だな〜!」
蒼井「あは、あはははははッ!達兄、くすぐったいです〜〜〜!」
___________________
「た…しょ…た…!翔太!!」
蒼井「え、あ…」
何だったのだろうか、今の…。もしかして、前の記憶の一部…?
達央「大丈夫か?少し休む?」
蒼井「…。あの…さっきの…。」
達央「…ん?」
蒼井「以前もどこかで、やりましたか…?」
達央「…どうかしたか?」
蒼井「…いえ…。」
きっと、気のせいだ…。
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ら3ら2か(プロフ) - ああああああ!!!!やばいやばいやばいですよ!?もうだめだ、想像したらニヤニヤが収まらぬ。私には足りない何かがッッくッ!!!pink最高です師匠ッ!!! (2016年6月2日 20時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
shiina(プロフ) - お久し振りです! 更新楽しみに毎日を過ごしてます。 この所のしょーたん 病んできてませんか? 病みしょーたんも 魅力的です!現実のしょーたんもこんな感じになったりするのかな?とか考えて見たりしながら読むと余計にドキドキして面白さ倍増!次回の更新楽しみです (2016年6月1日 8時) (レス) id: 43b024c937 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - しーちゃん、しょーたんがしょーた様になってるよ!?病んでない!!?笑 (2016年5月31日 7時) (レス) id: 5e44e06783 (このIDを非表示/違反報告)
まなんぬ(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみに待ってます! (2016年5月25日 18時) (レス) id: b13ec22bbe (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - 師匠!!お風呂ひゃっはー!!!!!次は甘ぁーい展開期待しております( ˙-˙ )更新がんばってくださいね!!!!私は一気に5個更新疲れました( ˙-˙ )私も頑張ります。 (2016年5月23日 22時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年4月5日 21時