男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、また、幸せを逃しそうです。

第224話 僕はｯ…！ ページ44

なんで声優になったか知りたい？…そう聞かれた。

僕は自分から声優になりたいと言ったらしい。何故…？

すると、今度はCDプレイヤーを出した。

歌が好きか、聞かれた。

わからない…でも、僕は歌なんか…どうでもいい。

声を使う…歌も、嫌いだ…！

CDをセットして、流れてきたのは聞いたこともないメロディーだった。歌ってるのは…。

僕だった…、

どうして…？何故こんなに必死になって…。誰に向けて歌ってるの…？

笑顔…？誰が…？僕なんかの歌で…いろんな人が…？

信じられない…。

僕が、誰かに何かを与えてるなんて…！

僕はｯ…！僕はｯ…！

佐藤｢…。Aちゃん、貴方の事好きだったんだよ…？｣

そう言われた…。僕が事故にあった時、横にいて、すごくショックを受けたと…。

気がつけば、A、この名前が何故か懐かしく…そして、いとおしく聞こえる…。A…。

僕はその名を、何回も繰り返し呼んだ。


最後、僕は女性の名前を聞いた。

佐藤ひろ美…そう帰ってきた。

そして、心配している僕の親友と、先輩に話をしてくれとそう言われた…。

誰なのだろうか…？

佐藤｢会うだけでいいわ。呼んでくる。｣

そう言って、佐藤さんは部屋を出た。
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