第210話 待つことしか…できないの…？ ページ30
貴「「なんでお前はのそのそと生きているんだ。」と言われました。」
刑事「つまりそれは…。」
貴「私を殺しに出てきたらしいです。その時、私の横には翔太がいました。だから、翔太がたすけてくれたんです。そして、私たちはこれから翔太の実家にあいさつに行くために駅に向かっている途中でした。」
それをいうと、刑事さんが顔をしかめた。
刑事「それは…。これから幸せになるはずでしたのに…。」
貴「まだ、プロポーズされて一週間もたってないんです…。これから、ずっと一緒にいるはずだったのに…。」
刑事「…斉藤翔太のことは我々にまかせてください。…手術室の前に戻ってもらって結構です。」
貴「…はい。」
私は、ゆっくり、ゆっくり、フラフラになりながら手術室を目指した。
貴「…。」
『Aも、離れないでね…。』
頭の中でリピートされる…。
バカ…！
離れていったのはあなたじゃない…！
貴「…あ…。」
手術室の前に行くと椅子に座って下を向いて手を握り、祈っている佐藤さんの姿があった。
佐藤「Aちゃん！」
気づいた佐藤さんは私のもとに駆け寄ってきた。
佐藤「…何があったのか…話してくれる…？」
貴「…私と翔太がデパートで買い物してるとき、誰かの視線を感じて翔太ともう駅に向かおうかっていう話になったんです。…そして、私たちが交差点に踏みかかったとき…翔太が誰かに押されて…気が付いたら私の前から翔太がいなくなっていたんです。我に返ったときは、翔太を引いたトラックの運転手と、警察や救急車を呼んでいる人、悲鳴を上げてる人で群れかえっていました。」
佐藤「…そう…。翔太の携帯…ある？」
貴「はい。ありますけど…。」
佐藤「貸して。翔太の両親に連絡する。」
貴「…はい。」
佐藤さんは私の手から翔太の携帯を取った。
静かな通路の中に電話の鳴る音だけが聞こえる。
『もしもし？翔太？どうかしたのかい？明日だろ？来るのは。』
でたのは翔太のお母さんだろうか…。
佐藤「…もしもし…。翔太のお母さまですね？私は株式会社Ｓの代表取締役社長の、佐藤ひろ美です。」
『！？どうして…。』
佐藤「すみませんが、明日急なのですがこちら側に来ていただけませんか？住所と駅の名前を翔太の携帯から送信します…。何故明日そちらに行くのが無理なのかは明日はなさしていただきます。」
佐藤さんはそういうと、一方的に電話を切った。
佐藤「今は翔太の手術が無事に終わることを待とう？」
第211話 血がついた…指輪…。→←第209話 許せない…！
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一松大好き - しょうたんが記憶を無くして「誰？」と言うところが泣きそうになりました。 (2016年8月17日 6時) (
レス) id: 947c26b20a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - すごく、泣けます(。´Д⊂) 楽しみに待ってます！ (2016年4月5日 18時) (レス) id: e291531201 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - 続きがものすごくきになります！しょうたんが早く記憶お取り戻して欲しいです (2016年4月4日 18時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井藍(プロフ) - もうすでに泣いてるのですが(´ ; ;`) 涙腺が･･･しょーたんはやく記憶取り戻して！！ 更新がんばってください！ (2016年4月3日 23時) (レス) id: 3b9b9f7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - なんか、しょうたんが元気でよかった！早く次がみたいです（≧∇≦） (2016年4月2日 22時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：最先端の消しゴム | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月9日 17時
