第130話 私の本当の気持ち…。 ページ43
貴「わからない…。」
蒼井「…え…?」
貴「私には、どれが本当の貴方なのかわからない…。」
蒼井「…。」
貴「私は、貴方を一番よく知ってると思ってた。ずっと一緒にいたから。ずっと信じてたから…。優しさに溺れてたら、いつかいなくなるんじゃないかって…。そう言ったら貴方は絶対に離れないって約束してくれた…。でも、優しさがあの日、消えていった。」
蒼井「…ごめ…」
貴「もうその言葉は聞きたくない!!」
蒼井「ッ…!?」
貴「みんないうの…。最初はみんな疑ってたのに…私が何もしてないって知った途端に「ごめんね」って…。人は皆、やっぱり自分の都合のいいように合わせるんだね…。」
蒼井「それは…。」
貴「もう…信じられないよぉ…!誰も、もうッ…!」
いつかまた、同じようなことがあったら、その時はまたみんな私の周りから消えていく…。
貴「私は、1人の方が良かった。ずっとそう思ってた…。」
もう、1人だったあの頃に、戻れなくなった。
貴「みんなと一緒にいる時間が長かったから、もう1人の生き方がわからなくなった。」
蒼井「…Aちゃんは、何が怖いの…?」
貴「私はッ…!私はッ…!…わからないッ…!わからない事が…怖い…!私は、みんなのことが信じれるのか、本当に蒼井さんが嫌いなのかわからない…!」
私は怖くなってしゃがんで耳を塞いで目をつぶった。
蒼井「お願い…本当に一度だけ、僕のことを信じて欲しい。無理にとは言わないから…!」
貴「…。」
気配を感じてそっと目を開けると目の前には、私に顔を近づけてきてる蒼井さんの姿があった。
貴「ッ…や…だ…!来ないで…!」
するとその途端、唇が塞がれた。
貴「んぅ…。ん!んぅ!!」
蒼井「はむッ…!んぅ…!」
どうして…?嫌いなはずなのに…安心してしまう…。
すると、ゆっくり唇が離された。
私は何故かもやもやした気持ちになった。
キスをされて、嫌なはずなのに…私は…。
貴「うぅ…くっ…!」
蒼井「!!ぁ…!ご、ごめんね!!僕何やって…!…ッ!」
私はいつの間にか蒼井さんに抱きついていた。
貴「うぅ…ッ!わぁぁぁぁあ!!!」
蒼井「…A。」
貴「しょう、たぁ…ッ!しょうたぁ!!!」
蒼井「うん。大丈夫。」
大きな手が、私の頭をなでる。
蒼井「ここにいるよ。ちゃんと、いる。」
貴「ッ…!うぅ…!」
蒼井「ごめん、自分勝手でごめん。でも、守らせてっ!Aのことを!」
115人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - みれぃさん» コメントありがとうございます!!Twitterのアカウントは「@ASHOWT」か、最先端の消しゴムでやってくれたら出てくると思います! (2016年1月9日 22時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
みれぃ(プロフ) - いつも読ませてもらってますー!! これからも更新頑張って下さいー もし、よかったら、Twitterのアカウントとか教えていただきたいです!! (2016年1月9日 22時) (レス) id: 5e7f49e174 (このIDを非表示/違反報告)
Ria(プロフ) - 凄いです! (2016年1月9日 20時) (レス) id: 814316926e (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます!!!ほかとは違いますか!?私もよくわかってないのですが、いつの間にかこんなふうになっちゃって…笑 (2016年1月9日 20時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです! (2016年1月9日 20時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2015年12月10日 19時