第71話 ページ29
貴「…。翔太は、私の元彼だよ。」
遊澤「えぇ！？」
貴「…振られたけどね…。」
遠風「振られた…？」
沢城「Aはね、実は男性恐怖症なの。お父さんに、小さい頃から虐待されて、体は傷だらけだった。Aは、その虐待を我慢し続けた。中二になった時、翔太にあったの。」
貴「お前の父親からは、俺がちゃんと守ってやるからな！…とか、一生そばにいろよ！とか言ってたのに、その言葉のすべては、嘘だった。…許せなかった。私はただのもてあそばれたおもちゃみたいだった。」
…それから…私は…ショックで家からでなくなった。みゆき姉は、来れる時に毎回きてくれた。
私は、お父さんが背負った借金を返すため。中二からスナックではたらいていた。
こんな、汚れた私なんだ…。蒼井さんの横になんか、立てないよ。
蒼井さんはやさしい。それは、わかった。でも、私がこれ以上蒼井さんの横にいたら、あんなに綺麗な蒼井さんまで汚れてしまう。だから…
貴「…だから、私は誰とも付き合いたくない…。」
遠風「…。Aさん。知っていますか？」
貴「何を…？」
遊澤「蒼井さんの…過去の姿。」
貴「はぁ？知らないよ。そんなの。」
遊澤「…。そうだよね。教えてあげる。蒼井さんはね、元々歌手だったんだよ。」
貴「…。で？」
遊澤「…Aがよく聞いていた歌。歌ってたの蒼井さんなんだよ？」
貴「え、何言ってるの？」
遊澤「…showta.。あれは蒼井さんが「蒼井翔太」として声優アーティストになる前の、歌手だった時の名前だよ。」
沢城「よく、思い出してごらん。貴方はいつもあの歌声、聞いてたんでしょ？」
なにそれ…。そんなの知らない…。
元々、事務所内のひとのことをさぐるのはあまり良くないというふうに聞いていたから、蒼井さんのこと、何より株式会社Ｓの皆さんのことはなにも調べなかった。
でも、もし、佳美たちが言っているのが本当なら、蒼井さんのことを懐かしく感じたことも、私がピアノを弾いた時、蒼井さんが歌ってたのも辻褄が合う。でも何故、蒼井さんはあの時、自分だと言わなかったのだろうか…。
貴「…。で、私にどうしろと？私は、やっぱり断るよ。」
沢城「…。そう。最後、それを決めるのは貴方。どんなに後悔しても、悲しくなっても、寂しくなっても、決めたのは貴方だから、私達はどうすることも出来ないよ？」
貴「別にいいよ。」
こんな汚れた姿で、蒼井さんの横にいたくない…。
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一松大好き - 男性恐怖症の私が株式会社Sに入り、今度はもっと大勢の人と暮らすことになりました・・・。の第５９話 事件発生！蒼井翔太氏が・・・。の中での出演声優さんの会話がコントみたいで、とてもおもしろいです。 (2016年8月17日 2時) (
レス) id: 947c26b20a (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！まだまだ書く予定なので、よろしくお願いします！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 09bde4130d (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - ココア/保登心愛さん» はーい！続編行きます！！これからも応援よろしくお願いします！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 09bde4130d (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - サナナさん» ありがとうございます！！d(ゝω・´○) がんばります！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 09bde4130d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - こんにちは(≧∇≦)アリスです♪すごい!!続編ですか♪このシリーズが続くと知ってうれしい限りです!!これからも応援させていただきます!! (2015年12月14日 5時) (携帯から) (レス) id: e58d3e2c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：最先端の消しゴム | 作者ホームページ：
作成日時：2015年8月18日 12時
