男性恐怖症の私が株式会社Sに入り、今度はもっと大勢の人と暮らすことになりました・・・。

第64話 女じゃないです…。 ページ21

ホテルに戻り、皆さんと合流し朝食を食べるとすぐに打ち合わせが始まった。

スタッフ「今日はハワイをぶらりと歩くという、コーナーです。これもまたくじでペアを決めますが、男女という形になってもらうため、男性同士のペアはできないように作ります。」

またクジだよ。はぁ…。

私達はまたクジを引いた。

そして、決まったペアは。

A･下野･蒼井

沢城･宮野･森久保･諏訪部

遊澤･谷山･寺島･鈴村

遠風･鈴木･前野･鳥海


となった。

私…こんなにくじ運良かったっけ？

蒼井「うわぁ…！またAちゃんと一緒だね。」

貴「そうですね。」

下野「うわー、俺このふたりの中入れねー。」

宮野「ファイト！」

下野「よし！女子二人をちゃんとエスコートしないと！」

蒼井「待ってください下野さん。僕は男です。」

全員「えっ！？」

蒼井「…。え…。」

鈴木「いや、お前ほんとに男なのかなー、と思って…。」

蒼井「はい？…。」

宮野「な、何言ってるのさ、あ、蒼井君は男に決まってるよ…ねぇ？」

蒼井「もうみなさんいい加減にしてください！僕は男です！」

あー、こりゃーけっこー怒ってるかも。

貴「大丈夫ですよ、私はずっと男だと思ってましたから。」

蒼井「うん、なんだろうね、その優しいフォローが反対に心にくる…。」

貴「え、えっと〜…。すみません？」

蒼井「…いや、もういいよ。」

下野「ぷっははっ！蒼井君ほんと可愛いよね！」

蒼井「む〜〜〜〜！！」

いやいや、そんなほっぺ膨らましたら誰でも可愛いっていうと思うんだけど…。

スタッフ「もうそろそろロケの方に行きたいのですが…。」

全員「あ、はーい！」

こうして今日は、蒼井さんと下野さんの2人と一緒に行動することになった。

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