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「あの後ヘチャンに電話したら、今度はヘチャンがユタヒョンに電話したらしくて、そうしたらユタヒョンからボクに電話が掛かってきて合流って話！」
「オレたった今思い出したんやけど、そういえばヘチャニのことすっかり忘れとったわ」
「ボクのとこにも山ほど電話掛かって来てたけど取らなかったよ、面倒くさそうだったし！」
「あっ、ほんまや。電源入れたら大変な事に……」
「マークのところには来てなかったよね？」
「うん、全然」
「そら渦中の人間に連絡入れるほどアイツもアホやないやろ……って、ほらな。噂をすればヘチャンから」
ユタヒョンが画面をタップして電話に出ると、ヘチャニの大声が聞こえてくる。
明らかにぐずぐずと泣いている声で、Aが申し訳なさそうな顔をしながら「大丈夫かなぁ」と呟いた。
オレがAを探してきたこれまでの物語に、この泣き虫なヘチャンが大きく関わっていることをAは気付いているらしい。
……いや、それもそうか。
確かA宛てのメールにもヘチャンについて何度か書いている。
ユタヒョンがケラケラとヘチャンの話を聞き流し「Aと代わるわ」と言いつつスピーカーに切り替えた。
「ヘチャン」
「ぬっ、ぬなぁ、！ま、まくひょ…ん……を！マクヒョンのこと、」
「うん」
「ひょ、ヒョンは……ずっとヌナのことだけ好きだったし、浮気もしなかったんだよ、僕はちゃんと見てたから、お願いだからマクヒョンの事は、捨てないで……！」
「お前っ！ヘチャン……！」
ヘチャニがわんわん泣きながら余計なことを言い始めるから、ユタヒョンの手から端末を取り上げて切ろうとするけど、焦りすぎてうまく押せない。
挙句の果てに間違えて音量を上げてしまうミスすら犯してしまい、そうしているとAがオレの手で止めて、自分の方に通話口を向けて話しかけた。
「ヘチャン、元気だった？」
「ぬ、ヌナあ……！」
「ごめんね、たくさん泣かせちゃったね」
「許します……ひっく、僕はヌナのことがだいすきなので……」
「そっか、良かった。ヘチャン、ずっと私のこと探してくれてたんだって？」
「マクヒョンに聞いたの……？」
「うん。メールに書いてあったから」
「わっ、ヌナ……あれ届いてたんだ……」
「ちゃんと全部読んでたよ」
「あんな愛想のない文章を毎回よく……僕ならまず受信拒否から始めると思う……」
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さっちゃん(プロフ) - 作品読ませていただきました。途中胸が苦しくなるほど、とても良い作品でハッピーエンドで終わり良かったです。またトキメキと良い意味での胸の苦しさを求めて何度も読もうと思います。素敵な作品をありがとうございます。 (9月26日 22時) (
レス) @page49 id: 585b81384e (このIDを非表示/違反報告)
ちるぬな(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。言葉遣いからストーリー構成まで、ほんとうに好きです。素敵なお話ありがとうございます。これからまた何十回と読ませて頂きます^_^ (9月20日 21時) (レス) @page49 id: 7c0a70e250 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - はるかさん» 私こそすみません…！作品の方また楽しんでいただければ幸いです！ (2021年8月31日 11時) (レス) id: 9dd39ae13b (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - せのさん» そうだったんですね！失礼いたしました...！ (2021年8月30日 21時) (レス) id: ef764b671d (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - はるかさん» こちらこそ読んでくれてありがとうございます〜〜！！Twitterはしてないので教えられず……！ (2021年8月30日 16時) (レス) id: 01bd2f8507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年8月2日 0時
