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13.藤井流星×捕獲 ページ14
〆．
流星が拗ねてる、か。
ここであえてのんちゃんの部屋に行ったら、もーっと不機嫌になっちゃうのかな。
本当に拗ねてるのかはわかんないけど。
「流星〜、寝た？」
そーっと部屋に入ってみるも、そこに彼の姿はない。
「あれ、珍し」
「何が」
「わっ」
後ろからぎゅっと抱きしめられる。
「んふふ、びっくりした？」
「した」
部屋の入口で、ぎゅぎゅぎゅって。
「寝込み襲ってくれる可能性も期待してんけど、確実に捕獲したかったから」
「捕獲て」
「一日はまだ長いし、ええやんな」
「よくないです」
またまた服の中に忍び込もうとした手をつまむ。
「ちゅーは？」
「ちゅーもだめ」
「まあ、すんねんけど」
耳に軽く流星の唇が当たる。
「ともくんが、流星拗ねてるって」
「拗ねてへん」
「そう？じゃあ私は部屋に…」
「拗ねてる」
ここおって、なんて言ってるけど。
「流星が離してくれないと、どっちみちどこにも行けないからね」
「んん」
流星の抱きしめる力が強くなっていく。
「ひなたぼっこしよ」
「いいよ」
陽のあたる場所に、ごろん。
すぐに聞こえてきた寝息に、頬が緩んだ。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年11月25日 14時
