第17話 ページ18
「おろっ?あ、朔間先輩!!」
この明るい子犬みたいな声は...
ス「何してんのー?そんなとこで?」
「あ、明星くん!?こっちのセリフ!何してるんだ、こんなとこで!」
これからS1が始まる。まだ練習...ああでも、やり過ぎると本番に支障が出るか......
それよりまだライブは始まってもいないのにこの騒がしさは何なのだろうか。
ス「もしかして...朔間先輩聞いてない??」
ス「今、朔間零先輩が舞台に立ってるんだよ」
な、なんだって?れーちゃんが舞台に立っている?それを俺が見ていない?弟の晴れ舞台を見ていないのか!?俺は...兄失格じゃないか...!
「ごめん明星くん!俺行くわ!急用思い出した!!」
「頑張れよTrickstar!期待してる!」
ス「ありがとう...!!」
...普通にさらっと言ってしまった。
でもまぁ結局言わないで後悔するよりはマシか。
それより問題は...
「人、多...!!」
そして強い日差し。日傘持ってくれば良かった...。
いやいや、可愛い弟の為ならこのぐらいどうって事はない。
「ついたっ...」
やっとのところで着いた講堂。しかし、既にUNDEADではなく紅月になっていた。
れーちゃんはどうやら舞台の隅の方に居るらしい。
零「...!」
目が合った。れーちゃんは気付いてくれただろう。そうしてすぐ『何で来たんだよ』という不機嫌そうな顔で睨んでくる。酷いなぁ、わざわざ人混みも日差しも頑張って乗り越えて来たのに...負けじと口パクで『頑張れ』と伝える。
多分、れーちゃんなら分かってくれるはずだ。
零「ばーか...もう終わったっての...」
そんな小さな呟きはすぐ歌にかき消されていった。
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作者のはっぱです。本当に久々に書いたので登場人物の設定等不審に思われる部分もあるかと思いますが...目をつぶっていただけると幸いです。
これからも宜しくお願い致します。
今日のラッキーキャラクター
マドモアゼル
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作者名:はっぱ x他1人 | 作成日時:2020年5月10日 14時