ep142 ページ45
暗闇の中でぼーっとしていると扉の先が急に騒がしくなる。がやがやとした声はだんだんと近づき、その声の主達はポイっと牢屋に放り込まれた。
「クソ……手荒な真似しやがって……」
牢屋の地面にぶつけたのであろう頭をさすりながら身体を起こした銀時に
「やぁやぁ皆様お揃いで」
と笑いかければ
「なんでお前まで捕まってんだよ……」
死んだ魚の目で返された。
「大体、君達と同じ理由だと思うよ」
結局、あの後どっからか侵入を察知されてここに放り込まれたわけだが……。まんまと背後を取られたのは不本意だったな。
まあ、面白そうな記録の数々は見れたからいいけれど。
そんなことを考えていると新八君が
「……あのAさん。こんな状況ですし、そろそろお互いの経緯明かしませんか？」
そう提案した。
経緯……つまり何故、江戸城に潜入しているのか互いに打ち明けようということだろうが
「んー、それは難しいね。君達は吉原関連のことだろうと察しがつくけれど私の方は色々事情が入り組んでて話すに話せない」
私が真選組専属の参謀ではなく松平長官直轄の参謀であること
今回の幕府重役暗殺事件の犯人を徳川定々と見て潜入捜査をしていること
それが本来幕府に楯突くことは許されない警察トップ直々の依頼であること
そのどれを取っても
契約を結んでいる以上、雇用主である長官の立場を脅かすようなことは出来ない。
「……でもこのままじゃ僕達――」
「そうだね。このままじゃあの狸ジジイに暗殺の濡れ衣着せられて殺される」
「それが分かってるなら尚更――ッ！！」
その時、目を見開いて私に迫る新八君を銀時が止めた。
「コイツが言わねぇつったらどんだけ押そうが引こうが言わねぇよ」
そう言われて口をつぐみ、不機嫌そうに座り込んだ新八君。その不貞腐れた表情に溜息を吐きながら私は言った。
「私がここに来た理由は言わない。でもだからって現状打破に協力しないとは言ってないでしょ」
それを聞いて新八君は顔を上げる。そんな彼に「取り敢えず現状を整理しよう」と言って私は笑いかけた。
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ギラッフェ(プロフ) - AISさん» コメントありがとうございます！心臓刺激できたようでよかったです笑 これからも宜しくお願いします！ (2021年3月24日 23時) (
レス) id: d3f370a12a (このIDを非表示/違反報告)
AIS(プロフ) - 橘ちゃんのキャラと能力がどストライク過ぎました。（真顔ゲンドウポーズ）銀さん「ったく、もうちったぁ俺の相手しろよ……。薄情なやつだな」AIS「おっ？君ツンデレか？？ならば良し」。ワタクシの心臓を刺激しましたねハイ。更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月22日 0時) (レス) id: 2a56ff43b4 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - なまたまごさん» 尊敬だなんでとんでもないです！ただたた銀魂が好きなだけです笑 なまたまごさんもがんばって下さい！ (2019年6月24日 20時) (レス) id: ea51419cd6 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - すごく面白いです…！同じ作者として尊敬します。これからも頑張ってください！！ (2019年6月24日 0時) (レス) id: b5ac9a2789 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - Nightさん» 応援ありがとうございます！！ぜひぜひ楽しみにしてて下さると嬉しいです。がんばります！！ (2019年6月23日 11時) (レス) id: ea51419cd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2019年4月19日 7時
