ep22 ページ24
ふと腕時計を見れば会議の時間を既に15分遅刻していることに気づく。
……めんどくさいな。
途中から入っていくのも悪目立ちするしなぁ、悪目立ちすると副長に見つかって漏れなく説教だしなぁ。
ってことで――
「……ねぇ、銀時の万事屋見に行きたいんだけど」
「ぇ、仕事があるんじゃ……」
振り返った眼鏡君にニヤリと笑い返した。
「どうせ副長がうるさいからすっぽかす」
副長って……と首を傾げる彼に説明する。
「私、もともとフリーランスの作戦参謀なんだ。主な仕事は依頼主の為に作戦立案をすること。……で、今は真選組の参謀やってるの」
「万事屋みたいなやつアルな」
「君達と違って依頼とお金はちゃんと入るけどね」
そう言った瞬間、ズーンと暗いオーラを放つ3人。うあぁ、人でも殺しそうな顔してる。
「で、万事屋はどっち？」
分かれ道に立って尋ねれば潔く諦めたのか、銀時は「へいへい」と答えて歩き出した。
「そうだ。眼鏡君、名前は？」
「志村新八です。で、こっちが神楽ちゃんです」
ご丁寧に連れの紹介までするとは……うん、この子は数少ない貴重な常識人だと理解したぞ。
「君達は何で銀時と万事屋なんてやってるの？」
と聞けば2人と銀時の出会いがつらつらと語られていく。
なるほどそんな経緯があったのか、と理解はしたものの、やはり銀時が定職に就いているのには変な感じしかしなかった。
そんなことを考えていると「ここです」と言って新八君が止まった。
見上げれば『万事屋銀ちゃん』の看板。
「へぇ〜じゃあせっかくだしお邪魔して……」
と言いかけたところに携帯の着信音。あー嫌な予感がする。
でも無視するわけにもいかず、やむなく通話ボタンを押すと……
《橘、テメーどこほっつき歩いてんだ！！会議はとっくに始まってんだぞッ！》
鼓膜が破れそうなくらいの大音量。あ〜ほら、副長だよ。
「副長お得意の“士道不覚悟”なら私は対象外ですよ。そういう契約なんですから」
《ンなモン関係ねぇ！時間厳守は士道云々以前の問題だろぉが！取り敢えずすぐ戻ってこいッ！すぐ！！》
「へいへい」と銀時の気のない返事を真似してさっさと通話を切った。
「呼び出しアルか？」
「うん。万事屋にお邪魔するのはまたの機会にするよ。じゃあね」
そう言って私は3人の元を去った。
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ギラッフェ(プロフ) - からちぇさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！これからも応援お願いします！ (2020年9月11日 22時) (
レス) id: c665168944 (このIDを非表示/違反報告)
からちぇ - ドストライクな作品でした！めちゃくちゃ好きです (2020年9月10日 19時) (レス) id: b750728265 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 今井月華さん» コメントありがとうございます！ちょっと気を抜くとすぐ体調崩しちゃいますからね、気をつけます。月華さんもお気をつけ下さい(^^) (2018年11月3日 7時) (レス) id: c530a04275 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - ハニーさん» ご心配ありがとうございます！これからインフルエンザの季節ですし、ハニーさんもお気をつけ下さい(^^) (2018年11月3日 7時) (レス) id: c530a04275 (このIDを非表示/違反報告)
今井月華(プロフ) - お疲れ様です。体調にはお気をつけ下さい^_^ (2018年11月2日 21時) (レス) id: 7d138352b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2018年10月1日 22時
