肆拾肆 ページ4
「お館様。俺は特別枠で入れるような真似は反対だ。万が一入れるとしても、最終選別も生き残れるか分からないようなこんな地味にヒョロい奴を鬼殺隊に入れても、大した戦力にならず死にゆくと思われる。」
派手派手男は僕を見て、鼻でフッと笑った。
オイオイ初対面のやつを地味に貶しやがった。
なんだこの派手派手男。
「心より尊敬するお館様のであるが、理解しかねる!!この者の入隊を、全力で反対する!!」
なんでそんな元気に反対するんだ。
変な髪の人だな、金に毛先が赤なんて。
「信用しない、信用しない。
そもそもこんな生っ白い子供に何が出来る。」
蛇巻いてる。首に蛇巻いてる。
なんだこの蛇野郎…アンタだってなまっ白いだろ。
あとの人達は何も喋らないなぁ、
唯一白目剥いてる感じの人は「南無阿弥陀仏…」とか言いながら数珠ジャリジャリしてるけど…
「第一、なぜこの子の一刻も早い入隊をお館様が望んでらっしゃるのですか。
それ相応の応えがあるのですよね」
蝶々の髪留めの女の人が優しげに言葉をした。
そう、それ。僕も気になっている。
「うん。彼はね、きっと皆が思っているよりも何倍も強いよ。だから、今すぐ入れてもかなりの即戦力になると思うんだ。」
「なぜ強いと思われるのですか?」
「彼は、武器を持たずに生身の状態で鬼の首を跳ね飛ばしたんだ。それも、無傷の状態でね。
それが、昨日のことだ。」
途端に、また柱の人達が驚いたように顔をこちらに向けた。
待って、僕も今物凄く驚いてるから。
なんでほんとにそんな知ってるんだよ。
「彼は鬼に対する知識がなく、日輪刀でなければ鬼が死なないことを知らなかった。それ故に油断して鬼に足を折られたんだけど、ご覧。
もう既に治ってしまっているだろう?」
「治癒能力が人間ものではありません、もしや鬼ではないですか?」
「いいや、彼はれっきとした人間だよ。
ただ、その身体能力の高さと治癒能力が人並みを外れているのと、初めて出会ったはずの鬼とも冷静に立ち向かい、鬼の首を飛ばすほどの強さ。
それから、彼が戦った鬼は、最終選別の鬼よりもさらに強い。それをものの数秒で。
日輪刀であれば決着がついていた。」
お館様は再度、柱の面々を見渡した。
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ぴえんはけつの穴 - 嘘だろなんでハートついてないんだ…!こんな神作つけないほうがおかしい…設定も文もキャラの関係性も何もかもが面白いです…!! (10月30日 15時) (レス) @page25 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます!素敵な作品と言っていただけて、本当に嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品!!!!すっごく好きです!!とっても面白くて続きが気になります!!!更新頑張ってくださいね!!!待ってます!!! (2019年11月18日 18時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 雷斗さん» 大変失礼しました、すぐに直します!教えて下さりありがとうございます!! (2019年11月10日 12時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
雷斗(プロフ) - 度々すみません、!柒拾参の6行目ですが、1時間時間になってます、! (2019年11月10日 11時) (レス) id: 3d539c4143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2019年9月25日 23時