ヒステリックナイト【歌/い/手】

hysteric:06 ページ9

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空間操作を発動させ、
今の空間とは違う別の空間へと繋げる


欲に言うワープだ






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ワープをくぐろうとした瞬間、
何かに転けて前転をしながらワープをくぐった

くぐった後、すぐさま能力を解除し、ワープを消す





「どわぁ…！！？」


「「A/ちゃん！？」」






ワープをくぐりぬけ、バターンっと地面に体を打ち付けると、
そこにはちょうどEveくんとSouくんの姿があった






「大丈夫！？」


「どこ行ってたの！！」






いぶそうの2人がゆっくりと私を起き上がらせる


急な前転をしてしまったため、
目がグルグルと回り、脳が上手く覚醒しない






「地区内が地区内じゃなくテ…、仔犬が青年を襲って…逃げようとしたら能力バーン」


「ど、どういうこと…？」


「元々おかしい頭がもっとおかしくなってる…」






しっつれいだなっ…！！！







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-？ side-







「あらら…、逃げられちゃった…」



構えたナイフをゆっくりと下ろす


第二世代特殊能力者か…。
まふたち以外の特殊能力者、初めて見たなぁ…



そんなことを考えながら欠伸をする





「……そらるさん？」




静かなモールの中、

聞きなれた声がモールに響いた



声のした方へ顔を向ければ、

そこには、まふまふの姿…。


まふは何故か憂鬱そうな顔で、俺のことを見る






「…収穫は？」


「……子犬一匹、殺しました」


「収穫って言わないだろ、それ」






そう言って、まふの頭をコツンっと叩く






「他には？」


「女の子…、見つけました。でも逃げられて…」


「…りょーかい。luzたちと合流しよう」





はい、と小さな声で返事をするまふ


その瞳はいつもと変わらない、
何も映さない瞳だった





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