hysteric:14 ページ17
.
「……、ありゃ」
朝、いつも目覚めない時間帯に何故か起きてしまった…。
体を起こせば、窓から見える朝焼けが、
朝なのだと、告げた
「………寝よっ」
そう少しやけくそに言って、布団に潜り込む
目をグッと瞑り、眠気が来るのを待つが、
いつもは数秒で襲ってくるはずの眠気が一向に来ない…
「マジか…」
私、夜行性なはずなのになぁ…
そう思いながら、再度 上半身を渋々上げ眠たくない目を擦る
「起きますか…」
そうボソッと呟き、
いつもはしない運動をしに、ベットから降り、
マントを持って部屋を出た
.
「ん〜、少し寒いなぁ…」
朝焼けを浴びながら、両腕を上にあげ背筋を伸ばす
ある程度の準備体操をし、だいぶ体全体が解れた
「うし、行きますか…！」
そう言って、地面を蹴れば、
普通の人間以上の倍の速さで、私の足は動いた
.
「えっほえっほ…っ」
暖かくなった体、少し上がる息…。
朝のランニングってこんな気持ちいいのか、と実感する
「日課にしようかなー」
そう呑気に言うが、
直ぐに自分では無理だと思い、苦笑する
最初で最後のランニングか…笑
「あは、笑えるー」
そう笑いながら言ったあと、
すぐ横を見れば、蘇芳地区の街並みが広がっていた
いつ来てもここは綺麗に街一帯を眺められるな…
よく自衛隊のおじさんとEveくんSouくんと来ていた場所。
懐かしい…、そう思いながら、
少しの間立ち止まって眺めていた
が、
＿＿＿＿＿＿ドゴンｯｯｯ…
「おわっ…！？」
鈍い音と共に、地面が揺れ、
私はバランスを崩され、ドタンッと地面に尻もちをつく
なんだなんだ…、、
そう思いながら、
未だにドガーンっと鳴り響き、地面が揺れる中、
私はゆっくり立ち上がる
「…元凶どこだ…」
そう呟いたあと、
蘇芳地区一帯を見渡す
否、見渡そうとした
シュッ…、と微かな音を鳴らして私の目の前に現れた"誰か"
その"誰か"は薄汚れた赤いパネルマントを揺らし、
顔を上にあげる
そして、フード越しに見えたのは、
赤い瞳と赤い髪だった
その人と、ばっちり目が合うと、
その人は私を見てぎょっと目を見開かせる
「ちょっ、どいてどいて…！！！」
慌てたようにそう言ってきたので、
すぐさまどいたら、
その人はドタンッと音を鳴らして、私のいた所に倒れた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルア(プロフ) - あっ誤字ってました、世界じゃなくて世界観でした (2020年2月17日 21時) (
レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - 世界物凄く好みです！こういう系のお話少ないので..更新作者さんのペースで頑張って下さい！楽しみに待ってます！そして、今後の展開が楽しみです！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 08270f95d9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 更新とても嬉しいです！！こういう系統のお話が大好きなので見つけた時にきたっっ！！と確信しました← これからも無理せず更新頑張ってください (2020年2月16日 23時) (レス) id: 524cfd12c6 (このIDを非表示/違反報告)
omizu@中性(プロフ) - コメント失礼します。グヘヘ、世界観好みです、ウフフ←頑張ってください！ (2020年2月16日 22時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茜李 | 作成日時：2020年2月15日 14時
