【刀剣乱舞】LOVE/LIKE/アイ？【短編集】 (ページ34)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:19,596 hit

馬小屋・発見ページ34

下ネタ注意

今日は乱と薬研が馬当番の日だった。一度馬達を外に出し、小屋の中の藁を新しい物に取り換える。
薬研は馬に顔を舐められ、乱はその姿を見て笑っていた。

ベトベトになった顔を拭く薬研は、ふと馬小屋の裏に怪しい影を見付けた。それは雑草や小屋とは余りにも違う雰囲気で、どピンクという感じの色をしていた。手を伸ばすと、それは本だった。表紙は汚れているが、読むのに不都合はなさそうだった。

乱「なあに、それ」

乱が肩越しにひょっこり覗き込んだ。咄嗟にページを閉じるも、いつの間に本は乱の手の中だった。

薬「あっ…それは…！」

乱「ふーん、薬研、こういうのも読むんだ。へー」

パラパラと捲ってはあられもないポーズの女性が出てくる。顔色一つ変えずに薬研に返すと、すかさず彼は弁明した。

薬「馬小屋の裏に落ちてたんだ。俺のじゃない」

乱「分かってるよ。で、どの人が好みなわけ？」

間髪入れずに問う。薬研が言い淀んでいると、

乱「胸派？お尻派？」

薬「尻だな」

驚く程即答だった。

乱「じゃあこの中だったらこの人？」

乱が指差したのは、3人の女性がベッドの上で絡み合っている写真の内、少し日に焼けた健康体型の女性だった。きゅっと締まった尻が眩しい。

薬「おぉいいな。乱は誰がいいと思う？」

乱「ボクはねー、この子！」

何ページか戻り、コスプレページを指差す。セーラー服にしては丈が短いが、脚線美が露わになっていてセクシーだ。

乱「この服可愛いもん！あ、でもこっちもいいなー」

バニー、巫女、ナースなど目移りしている。つまり着込んでいる方が好みの様だ。

小「何やら楽しそうですね。混ぜていただけますか」

頭上から声が降ってきた。小狐丸だ。

乱「小狐丸さんは、胸派？お尻派？」

小「いや、脚ですね」

即答だ。何故雄はこういう話題になると決断が早いのだろうか。

小「この中ですと、こちらの女性など…あ、この方もいいですね」

彼が指差すのは爪先をこちらに向け、官能的な表情を浮かべる女性だった。成る程確かに綺麗な脚をしている。

3人であーだこーだと意見交換をしていると、

長「サボりか？」

本丸の風紀委員もとい長谷部だった。腕を組み縁側から歩いてくる。隠す時間はない。絶体絶命だ。