【刀剣乱舞】LOVE/LIKE/アイ？【短編集】 (ページ12)

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写し・呼び方ページ12

今日は学生時代からの友人とお茶。全員審神者で、気軽に悩みを打ち解けあえる同業者だ。

　「あ…聞きたい事があるんだが」

ひ「何々。改まって」

彼女はひなの。知的好奇心が強いというか噂好きというか、無駄に知識の多いタイプだ。

　「今更で、誰にも聞けなかったんだが…」

り「もったいぶるなよ。僕達の仲だろ」

彼はりく。あまり口数は多くないが、的確な発言と然り気無いフォローに定評がある。

　「その…皆、山姥切国広の事、何と呼んでいるんだ?」

あ「…マジで今更だわ」

彼女はあいり。20XX年からタイムスリップして審神者をしていて、霊力はこの中では一番低い。ギャルっぽいがさばさばした一面もある。

　「だって…今更本歌が出て来て…まぁうちにはいないけど…」

り「今は何て呼んでるんだ?」

　「山姥切」

ひ「あっちゃー」

あ「まんばちゃんかーわいそー」

　「えっえっ何」

ひ「写しって事がコンプレックスなのに、何でそこをほじくるのかな」

あ「Aらしいっちゃらしいか」

　「…」

女子二人の会話に着いて行けなくなってきた頃、

り「まぁ、周りはまんば呼びが多いかな」

とりくが言い出す。すると、

あ「まんばちゃんだよね。やっぱ」

ひ「あたしもまんば君呼びだね」

女子もやっとこちら会話に乗り出した。

ひ「本歌が来た時の為にもさ、呼び方変えたら?まんばにしろ別のにしろ」

　「だよなぁ…」

Aがまんば…まんば…?と呟き出した時、

ひ「そういえば最近ゲットした噂、聞く?」

ここでの聞く?ははいorイエスだ。
はいはい、と適当に流そうとすると、固くなっているあいりが目に入った。

　「…あいり?」

ひ「疲労進軍、手入れしない、何てのがブラック本丸の基準だったけど、最近は房事させるとこもあって、基準になりつつあるらしいよー」

　「…?何だそれ」

ひ「そりゃーセッ…」

り「まだ昼まだ昼」

りくのストップが入った。そして聞いたAは顔を紅くして、

　「す、すまん…」

など挙動不審だ。

ひ「ま、同意の上か無理矢理かの判定が難しいらしくて、お役人さんが苦労してるってさ。ねーあいり」

何故にあいり?とそちらに目線を向けると。
冷や汗だらだらのあいりがアイスコーヒーのストローかじっていた。

　「えっ…まさか」

あ「うちらは同意の上だもん!!」

り「マジか…」

ひ「誰とだっけー?」

あ「…みっちゃん」

り「だろうな」

　「あいつと…?」

ひ「ラブラブなんだよねー?」

どうやらあいりはひなのにだけこの事を伝えていたらしい。
女子二人がまた騒ぎ出す。