解決？ ページ38
「私そんな名前で呼ばれてたの！」
「本人が知らなかったのか」
アーミーが驚いたように口をあんぐりと開ける。
「当たり前でしょ。はぁ、台風の目か…大層な名前だこと」
アーミーは｢とにかくだ｣と話を切り出すと、
針のように目を細めた。
「先ほど言った通り貴様は数々の前科を残す“台風の目”だ」
「噂は聞いてたけど、まさかAのことなんて……」
エフテンが物悲しそうに眉を顰める。
「それで、どうしたいんだ」
「どうしたい…って？」
街灯の灯りが、うっすら、ぼんやりとアーミー達の顔を照らしている。
「どうするって言ってもねぇ…親の都合で繰り返してる転校だから、アンタたちのお望み通り出て行くことはできないよ。それとも、強制的に追い出してみる？」
唇の端が釣り上がる。
あだ名が付いていたのは初耳だったけど、
嫌われてる自覚はあった。
パーティの時にあれだけ叫ばれて怒られたんだもんね。
この人たちも、きっと私を嫌っているのだろう。
アイツのように。
皆、裏切られたと追い出そうとするのだ。
嘘をついて悪者に仕立て上げるとか。
殴って蹴って、自分から退学届を書かせるとか。
色々な予想が、次々と頭を駆け巡る。
台風の目とはよく言ったものだ。
『目』は渦巻きの中にある晴れた領域を指す。
そして、今まで私を陥れることができた者は存在しない。
どう来るのか、見ものだね。
「何か勘違いしているようだが、迷惑などとは一言も言っていないぞ」
「はい？」
変な声が出た。
私は目をかっ開いたまま、視線をアーミーに向ける。
「どういうことよ？」
「言ったままだ。貴様はこのまま新聞部にいるといい」
「新聞部に？いていいの？」
「嗚呼」
アーミーはそう返事をしながら、しっかりと頷く。
思わず、返事を確認するように私も首を縦に動かす。
「前の学校はウミブドウ高校だったな？確か10月、連続空き巣犯の逮捕に貢献したとのニュースを聞いていた」
「ああ、あれか。学校新聞にも書いたよ」
「テレビによると女子生徒が足を引っ掛けて転ばせたのが逮捕につながったらしい。貴様がやったんだろう？」
「まぁね。私、正義感強いのよ」
「我輩が気に入ったのはそこだ」
私をじっと見つめながら、彼は腕を組んだ。
「この学校で起きる多くの事件を解決しろ。行きすぎた行為をしようものなら、我輩が止めてやるさ」
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翡翠ユキ(なぜログアウトされた)(プロフ) - 突然来たメタ発言に笑ってしまった (2月27日 22時) (
レス) @page11 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
R - 煉獄、面白かったです。(´・ω・｀)様もお身体に気おつけて更新、制作頑張ってください。更新期待してます。 (2023年1月4日 20時) (レス) @page8 id: 0f383463f6 (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・｀)(プロフ) - 月姫＠みのりさん» 煉獄の件は申し訳ないです！楽しみにしててくださいませ(*´ω`*) (2020年1月14日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫＠みのり(プロフ) - わーいわーい新作だぁぁ！(今更)更新楽しみにしてます！ (2020年1月14日 9時) (レス) id: b127b8e62f (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・｀)(プロフ) - アズキさん» 尊敬しますっ、姉貴ぃ！ (2020年1月12日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/
作成日時：2020年1月6日 12時
