107話 能力 ページ9
ローは帰って来ないクルーを探しに街へと入る。
そこは、朝とは反対の欲望と快楽が混じったような混沌とした世界だった。
こんな様変わりする街は見たことがないとローは少し驚く。
帽子を深く被り、飲み屋へと向かう。
扉を開け店の中に入ると食べ終わった皿が残り席には誰もおらずカウンターで皿を洗う主人がいただけだった。
「おい、ここにいた団体客は何処に行った？」
「それなら、兄ちゃんか店に来る10分前に出ちまったよ」
「そうか」
ローは店を出てさらに奥へと進む。
だが、団体客の入りそうな場所は何処にもない。
「地下か」
ローは地下の入り口を探し始めた。
地上にいないのならば地下だと決まっている。
「船長、こんな所で何してるんですか？」
バッと振り向くとペンギンが困ったような顔をしていた。
「何って、お前らを探してたんだよ。ったく、ん？他の奴等はどうした？」
「え？先に船に行きましたよ？」
「俺は、誰とも会ってないが？」
「可笑しいですね」
ペンギンはローに近寄り「探しましょう」と言う。
「あぁ」
ローもそう返事をして歩き出す。
「背中、ガラ空きですよ」
ペンギンはローの肩を掴み耳元で囁く。
「は？」
ローは振り返ろうとするも身体から力が抜け、地面に片膝をつく。
「くっ、、ペン、、ギ、」
ドサリッとローは倒れる。
「全てはレオ様の為」
ペンギンはローを担ぐとそのまま闇へと消えた。
ーー
「っ、、、」
目を覚ますと見知らぬ天井と鉄格子が見えた。
「どこ、、だ」
頭が未だにぼんやりとする。自分は椅子に座らされているのはなんとなく分かる。
立ち上がろうとすると、手と足が動かない。
後ろ手に胴体と背もたれ、腕を縛られて動かすにも動かせない。
足も椅子の脚に括られて動かせない。
そして、極め付けは海楼石で作られたであろう首輪だ。
「クソッ」
そこに1人の見知った男が入って来る。
「やぁ、船長」
「ペンギンッ！どう言うことだ！！」
「すみません、レオ様の命令でふので」
「お前、、、」
ローはペンギンの首にあるマークが目に入った。
「成る程、俺のクルーを操るとは良い度胸だ」
「後、レオ様は勘のいいガキとお喋りなガキはお嫌いなようです。ですので、着けさせて頂きます」
ペンギンはポケットから布を取り出して、ローの口へと当てがう。
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たろ。(プロフ) - めっちゃ面白いっすね…更新楽しみにしてます！ (2022年4月15日 20時) (
レス) @page19 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃなっつぅ - 面白くて二日で最初から最後まで読んじゃいました!笑 続きが気になる… 続き楽しみにしてます!更新頑張って下さい！ (2021年7月5日 19時) (レス) id: 1bf0da4e80 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - ローと幼女最高です！！更新楽しみにしてます！！コナンifも続き見たいです！ (2021年6月9日 20時) (レス) id: 9cba0f591b (このIDを非表示/違反報告)
凛 - すごい面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年5月4日 12時) (レス) id: e9d9a70444 (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - ひっ久しぶり嬉しすぎる！自分のペースで頑張ってください！応援してます！ (2021年5月2日 1時) (レス) id: 903d1271ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2020年4月26日 21時
