40話 久々 ページ42
すうっと意識が浮上する。
目の前には、大きな刺青。顔を上げるとローがいた。
ローに腕枕されて寝ていたようだ。
神無はそっと起き上がりベッドから降りる。
靴を履いて食堂へと向かう。
船内は静まっているので外が夜なのがわかる。
食堂のドアを開けるとペンギンがいた。
貴女「ペンギン、、、」
「神無、抜け出して来たのか？」
貴女「お水、、飲みに来ただけ」
ペンギンはコーヒーを飲んで机に広がる書類を読んでいた。
神無はコップの中に水を入れてペンギンの前に座る。
「神無、腹減ってるだろ？」
そう言われて初めてお腹が空いていることに気付く。
神無は頷く。
ペンギンは冷蔵庫を開けて中身を物色して、余り物を取り出す。
「ちょっと待ってろ。今、作るから」
ペンギンは、キッチンに立ち調理を始めた。
神無はゆっくりと水を飲む。
待つこと数十分、目の前にリゾットが置かれる。
「俺の得意料理だ。北の海の郷土料理だ」
子供スプーンを渡されて一口食べると、とても美味しかった。
貴女「美味しい」
「だろ？船長からもお墨付きを貰ってる」
ペンギンは嬉しそうに言う。
貴女「また、作って、、く、れる？」
弱々しく言うがペンギンは笑って「お嬢様がお望みであれば」と言った。
「船長、神無と久々に寝れてとても嬉しいと思うぞ」
貴女「私も、嬉しい」
恥ずかしそうに言うと、ペンギンは神無の頭を優しく撫でる。
「食べ終わったな。片付けはしとくから、歯磨いて寝ろよ」
神無は頷いて食堂から出た。
ーー
部屋に戻るとローはまだ寝ていた。
神無はそっとベッドに潜り込み、ローに密着する。
「お帰り」
ローは呟く。
貴女「ただいま」
「神無、おやすみ」
そう言われて神無もローと目を合わせる。
貴女「おやすみなさい」
ローに抱き込まれて、心臓の音が聞こえる。
その音を子守唄にして、目を閉じた。
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koame10001(プロフ) - あの、ワンピースなら外国の苗字などにした方がいいと思います。それと、もしそのままがいいのならワの国出身などでいいと思います。 (2020年8月13日 2時) (
レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 架印�靴気�» ありがとうございます！訂正しました。 (2020年3月2日 1時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告です。46話「助けが送れて悪かった。（以下略）の所ですが、“遅れて”が正しい漢字ですよ。 (2020年3月2日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕貴(プロフ) - はい！また何かありましたら報告します！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: 7bd5a40029 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 裕貴さん» ありがとうございます！訂正しました！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2020年2月16日 1時
